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2006 年度 実績報告書

テラヘルツ波による電気絶縁劣化診断技術の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18360130
研究機関秋田大学

研究代表者

吉村 昇  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60006674)

研究分担者 鈴木 雅史  秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (60226553)
水戸部 一孝  秋田大学, 工学資源学部, 講師 (60282159)
淀川 信一  秋田大学, 工学資源学部, 助手 (90282160)
キーワードテラヘルツ波 / 電気絶縁材料 / 電力工学 / 癌 / 非破壊検査
研究概要

本年度はテラヘルツ波を用いたイメージング技術の構築に重点を置いた。イメージング装置は,TUNNETT発振素子,パルス電源,SBD検出器,ロックインアンプ,X-Zステージおよびコンピュータで構成されており,X-Zステージに取り付けられた試料を走査することでTHz波イメージを作成する。なお,SBD検出器の配置を換えることで透過像と反射像を得ることができる。本装置を用いて,生体組織および各種絶縁材料試料へのテラヘルツ波の入射角度の影響,アパーチャー,試料およびSBDの相対距離が透過・反射波に及ぼす影響を実験的に調べることで,試料をイメージングするために最適な計測条件を明らかにした。さらに,THz波の波長より短い1.5mm以下の小さな物体を識別できるように,イメージング装置の空間分解能の改良に取り組んだ。その結果,SBDの前段に近接場効果を利用した近接場プローブを導入することで空間分解能を向上できることを実験的に明らかにし,0.5mm以下の物体まで識別できることを確認した。また,今年度の予算で導入したX線顕微鏡により,絶縁劣化現象であるイオンマイグレーションで発生するデンドライトの発生量を透過X線の減衰量から実時間で測定する技術を構築し,THz波によるイメージングの妥当性を検証・評価するための参照データを収集した。一方,固体だけでなく液体のTHz吸収量を定量的に計測するために,超薄型ガラスセルを利用した計測技術を構築した。これにより,数的の溶液でも,そのアルコール濃度を識別できることを確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 磁気式モーションキャプチャにおけるレシーバ位置・角度のキャリブレーションの試み2007

    • 著者名/発表者名
      カビールムハムドゥル, 水戸部一孝, 佐藤潤, 玉本英夫, 吉村昇
    • 雑誌名

      電気学会論文誌C 127・1

      ページ: 88-89

  • [雑誌論文] イオンマイグレーション発生前の電極表面に生じるナノスケールの兆候2007

    • 著者名/発表者名
      中井戸宙, 水戸部一孝, 吉村昇
    • 雑誌名

      平成19年電気学会全国大会講演論文集 2

      ページ: 37

  • [雑誌論文] テラヘルツによる植物の葉の水分含有量とイメージングに関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      張宏兵, 水戸部一孝, 吉村昇
    • 雑誌名

      平成19年電気学会全国大会講演論文集 4

      ページ: 299

  • [雑誌論文] THz波イメージングの空間分解能向上に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      水戸部一孝, 辻真, 片寄喜久, 小川純一, 吉村昇
    • 雑誌名

      平成19年電気学会全国大会講演予稿集 1

      ページ: 210

  • [雑誌論文] 液中を成長するデンドライトの挙動に関する検討2006

    • 著者名/発表者名
      後藤真子, 水戸部一孝, 吉村昇
    • 雑誌名

      電気学会研究会資料 DEI-06

      ページ: 17-20

  • [雑誌論文] 微小プローブを用いたイオンマイグレーションにおける液中抵抗値の測定2006

    • 著者名/発表者名
      水戸部一孝, 藤原大輔, 吉村昇
    • 雑誌名

      電気学会研究会資料 DEI-06

      ページ: 11-16

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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