研究課題/領域番号 |
18360140
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
伊藤 晴雄 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90083849)
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研究分担者 |
鈴木 進 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (00265472)
寺西 研二 徳島大学, 大学院, 助教 (80435403)
下村 直行 徳島大学, 大学院, 准教授 (90226283)
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キーワード | 圧電トランス / プラズマリアクタ / 誘電体バリア放電 / 電子放出 / 自己組織化 |
研究概要 |
本年度はPT型ブラズマリアクタをオゾン発生器とエキシマランプに応用する研究を推進した。オゾン発生器については、2枚のPTの並列運転を利用した誘電体バリア放電(DBD)型オゾン発生器を用いて、DBDの誘電体電極材料がオゾン生成特性に及ぼす影響を中心に検討した。ここでは、誘電体電極材料の熱伝導率に着目し、4つの異なる熱伝導率を有する誘電体材料を電極とした際のDBDの電気的特性や連続運転時のオゾン濃度時間変化を測定した。その結果、熱伝導率の高い誘電体電極材料ほど、高濃度のオゾンが得られることが分かった。これは熱伝導率の高い材料を誘電体電極として用いることでリアクタ内部の放熱が促進し、熱によるオゾン分解が抑止できたためと考えられる。又、オゾン濃度は電極材料により異なる放電状態にも強く依存することから、DBD型オゾン発生器ではリアクタ内部の温度上昇を抑えること、放電状態を制御するという2つの観点からの電極材料選定が重要である。エキシマランプについては、Ar中でのエキシマ光126nmのVUVを放射、発光させることに成功し、放電時分光特性を収集すると共に、ArやHe中で観測される自己組織化現象の発生条件を調べた。これらの成果は国内の電気学会、放電学会、日本オゾン協会などで口頭発表を行い、2007年7月にチェコ共和国で開催された第28回電離気体現象国際会議でポスター発表を行った。また、これらを2篇の論文にまとめて投稿し、掲載が決定している。
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