研究課題/領域番号 |
18360165
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
高木 康博 東京農工大学, 大学院・共生科学術研究院, 准教授 (50236189)
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研究分担者 |
塩田 達俊 東京農工大学, 大学院・共生科学技術究院, 助教 (10376858)
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キーワード | 立体ディスプレイ / 時間多重表示 / 空間多重表示 / 高密度指向性表示 / 自然な立体表示 |
研究概要 |
1.時間多重光学エンジンの作製:高フレームレート表示を利用した時間多重表示モジュールを4台試作した。それぞれのモジュールは、高フレームレートディスプレイであるDMD、照明用LEDアレイ、コンデンサレンズ、結像レンズ、開口アレイで構成される。各モジュールはフレームレート60Hzで15方向への画像表示を実現するため、DMDを900Hzで駆動する。LEDアレイは15個のLEDで構成され、DMDの画像切り替えに同期して、順次点滅する。開口アレイも15個の開口で構成されモジュール出射面に配置されるが、各LEDから出射された光は対応する開口を通過する。 2.変形二次元配置による空間多重化:4台の時間多重表示モジュールを変形2次元配置して、これに、共有レンズと垂直方向拡散板を組み合わせて、60指向性高密度指向性ディスプレイを実現した。すべてのモジュールは水平位置が一致しないように縦横に変形二次元配置した。この際に、モジュールの開口アレイの開口部が水平方向に連続になるように配置する。以上により、異なる水平方向へ0.31°ピッチで60方向への画像表示を実現した。 3.制御システム構築:DMDのコントローラはUSBインターフェイスをもつため、1台のPCで4台のモジュールを独立に制御するプログラムを開発した。また、プロジェクション型の画像表示システムでは、収差による画像歪みが生じる。 そこで、表示画像を逆に歪ませて表示することで、画像歪みの補正を行った。60枚の表示画像すべてに対して画像歪みの測定を行い、それぞれの画像に対する歪み補正テーブルを用意することで、これを実現した。
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