研究課題/領域番号 |
18360175
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
津田 裕之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90327677)
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研究分担者 |
小原 實 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90101998)
神成 文彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40204804)
斎木 敏治 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (70261196)
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キーワード | 導波路 / 平面光回路 / アレイ導波路回折格子 / 分散補償回路 / 時空間変換 / パルスシンセサイザ / フォトニックネットワーク / 光信号処理 |
研究概要 |
1.研究の目的 本研究では、光導波路の位相誤差を低減した超小型位相/振幅変調回路アレイを導入することによって、高性能なフォトニックネットワーク用超高分解能光回路を実現することを目的とする。 2.低屈折樹脂埋め込み微小曲げ導波路低損失化の検討 最小曲げ半径を300μm程度にすることが可能なハイメサ石英導波路を低屈折樹脂で埋め込む構造について、低損失化のためのプロセス条件の最適化を行った。 3.らせん型反射アレイ導波路回折格子 低屈折樹脂埋め込み微小曲げ導波路を用いた導波路型ループミラーを有する、らせん型反射アレイ導波路回折格子を作製した。チャネル間隔25GHzのアレイ導波路目折格子を試作し、最小損失、PDL、隣接クロストークは、10.9dB、0.1dB、-8.2dBであった。 4.樹脂屈折率温度依存性の評価 樹脂を石英導波路に充填する構造を活用した各種光回路を実現するために、微小区域に充填された樹脂屈折率の温度依存性を評価する必要がある。エボキシ樹脂、シリコーン樹脂、Cytopについて、温度依存性測定用の干渉導波路を作製して、屈折率温度依存性を評価した。 5.低屈折率樹脂埋め込み導波路を用いた偏光分離回路 マッハツェダー型の偏光分離回路を試作し、最小損失5.6dB、最大偏波消光比28.9dB、最小偏波消光比4.2dBの特性を得た。また、等価屈折率の波長依存性を考慮した設計法を確立し、高い偏光消光比が得られる波長帯域を拡大する可能性が得られた。
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