研究分担者 |
松井 章典 埼玉工業大学, 工学部, 准教授 (20255144)
野中 弘二 高知工科大学, 工学部, 教授 (70330777)
大木 真 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (50211785)
中村 一彦 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (40402086)
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研究概要 |
UWB-IRパルス生成方式として、光トランスバーサルフィルタ(OTVF)と光ホモダイン検出を用いたコヒーレント光信号処理によって任意形状のUWB-IRパルス整形を行う方法(方式(1))と、光-電気ハイブリッド信号処理によってガウシアンモノサイクルパルス生成を行う方式(方式(2))について比較検討した.標本化ファイバブラッググレーティングの作製技術の向上により,タップ数4以上の様々なOTVFを自在に作成できる環境を整え,様々な光信号処理に適用可能であることを示した.しかし,光搬送波の偏光状態および位相状態の変動により方式(1)では安定したUWB-IRパルスを得ることができず,容易に安定したUWB-IRパルスが得られる方式(2)を中心に研究を続けることとした.方式(1)については,今後も引き続き光ホモダイン技術について,さらに検討を要する。 超広帯域アンテナとして3〜10GHzのUWB帯域をカバーするテーパードスロットアンテナ(TSA)を開発し,その特性評価を行った. 研究計画初年度に開発した短パルス光源,上記(2)のパルス生成方式,TSA他を組み合わせて,光信号処理技術を用いた超広帯域無線伝送テストベッドを構築した.短光パルスを光源とする特徴を活かせば,光ファイバを介した遠距離配信も実現可能である.このテストベッドを用いてUWB-IR無線送受信実験を行い,数十センチメートルではあるが,UWB-IR信号のエラーフリー伝送を実現した.
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