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2006 年度 実績報告書

風力発電設備の風応答・地震応答予測システムの開発と実測による検証

研究課題

研究課題/領域番号 18360212
研究機関東京大学

研究代表者

石原 孟  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20323511)

研究分担者 藤野 陽三  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20111560)
山口 敦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (00376500)
キーワード風力発電設備 / 風応答解析 / 現地観測 / 加速度応答 / 歪み計測 / 固有振動数 / 構造減数の同定 / 転倒モーメント
研究概要

本年度は風車ロータの回転効果を考慮できる風応答予測モデルを開発し、風車の3次元形状、質量分布、附性分布などを考慮できる風応答予測システムを構築した。total Lagrange法からupdate Lagrange法を改良し、増分計算を行いながら要素の局所座標を変換した後、反復法で次の平衡状態を求めることにより、風車ロータの回転による幾何学非線形を考慮した風応答予測を可能した。
風応答予測モデルの予測精度を検証するため、実風車に対応する3次元風車モデルを作成し、実風車を対象とした現地観測から得られたデータを用いて比較検討を行った。具体的には、まず観測から得られた加速動応答により風車の振動数を求め、固有値解析から得られた風車モデルの固有振動数と比較することにより風車モデルの妥当性を確認した。そして風車の構造減衰については、風車の風応答解析により人力加振から得られた加速動応答を再現することにより、空気減数を除いた風車の構造減衰比を同定した。最後に現地観測から得られたタワー基部の動歪みから風車の基部に作用する転倒モーメントを算定し、風応答解析の結果と比較することにより風応答予測システムの精度を検証した。
これらの研究成果は第19回風工学シンポジウム論文集、国際数値風工学会議論文集、第28回風力エネルギー利用シンポジウム論文集、ターボ機械に掲載された。更に本研究の研究成果は現在土木学会構造工学委員会・風力発電設備耐風設計小委員会で作成している「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説」に取り入れた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 風車の耐風設計技術2006

    • 著者名/発表者名
      石原孟
    • 雑誌名

      ターボ機械 No.2

      ページ: 53-59

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 風力発電設備の風応答予測に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      石原孟, ファフックバン, 高原景滋, 銘苅壮宏
    • 雑誌名

      第19回風工学シンポジウム論文集

      ページ: 175-180

  • [雑誌論文] 風力発電設備の風応答評価式の提案2006

    • 著者名/発表者名
      ファフックバン, 石原孟, ビンルゥンヴァン, 藤野陽三
    • 雑誌名

      第19回風工学シンポジウム論文集

      ページ: 181-186

  • [雑誌論文] 風力発電設備支持物構造設計指針策定に向けて2006

    • 著者名/発表者名
      石原孟, 嶋田健司, 土谷学, 勝地弘
    • 雑誌名

      第28回風力エネルギー利用シンポジウム

      ページ: 236-239

  • [雑誌論文] 風力発電機ナセルに作用する平均風力ならびにピーク風圧に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      野田博, 嶋田健司, 石原孟
    • 雑誌名

      第19回風工学シンポジウム論文集

      ページ: 133-138

  • [雑誌論文] Analysis of response of wind turbine under wind load2006

    • 著者名/発表者名
      L. V. Binh, P. V. Phuc, T. Ishiharaand Y. Fujino
    • 雑誌名

      Proc. of CWE2006

      ページ: 345-348

  • [図書] 風工学ハンドブック2006

    • 著者名/発表者名
      石原孟
    • 総ページ数
      440
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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