• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

トンネル施工時の安定性評価に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18360229
研究機関京都大学

研究代表者

田村 武  京都大学, 工学研究科, 教授 (30026330)

研究分担者 建山 和由  立命館大学, 理工学部, 教授 (10179731)
大塚 悟  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40194203)
木村 亮  京都大学, 産官学連携センター, 教授 (30177927)
岸田 潔  京都大学, 工学研究科, 准教授 (20243066)
小林 俊一  京都大学, 工学研究科, 助教 (10243065)
キーワードトンネル / 安定性 / 施工 / 地下水 / 支保 / 注入 / 剥離 / 水圧
研究概要

トンネル工学は,わが国が世界に誇る技術の1つである.山岳の多い国土や,人口の集中する都市部の有効利用を図るために先人たちが営々と育んできた技術の結晶である.特に青函トンネルに代表される長大トンネルや,都市部の未固結地盤に被りの浅いトンネルなど究極に近い条件のもとでトンネルを掘削してきた.しかし一方で技術は確かに大成したが,いまでも大きな問題となっているのは,施行時のトンネルの安定性である.とりわけ今年度は、サイドパイルによるトンネル周辺地盤の沈下と安定性について一連の研究成果をまとめ、土木学会論文集に発表した。それについては、もう1編を現在、投稿中である。これは、東北新幹線での施工実績を踏まえながら、室内実験、数値解析と併せて1つの設計法を提案するにまで至った。さらにトンネル地下水上昇によるトンネル崩壊については、地盤に地下水を上昇させながら,トンネルがいかなる条件の場合に崩壊するかの実験に対して、その数値解析的な検証を実施した。特に近い将来、新幹線が通るとされている青函トンネルを想定し、施工時、施工終了時および現状のトンネル周辺の力学的状態に関し数値解析を用いて評価を行った。その結果、トンネル湧水量をパラメータにして健全度を考察すると、注入地盤領域と覆工の間で剥離が生じる可能性があることが判明した。この研究については、さらなる検討が必要であると考え、さらなる研究へ引き継ぐ予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] サイドパイルによるトンネル沈下抑制効果に関する実験的研究2009

    • 著者名/発表者名
      北川隆, 後藤光理, 田村武, 木村亮, 岸田潔, 崔瑛, 野城一栄
    • 雑誌名

      土木学会論文集F Jan-65

      ページ: 73-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 振動場における粒状体の挙動に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      竹村弥生, 建山和由
    • 雑誌名

      テラメカニックス 28

      ページ: 183-188

  • [雑誌論文] 7・20水俣市斜面崩壊の数値解析的考察2008

    • 著者名/発表者名
      大塚悟, 岩部司, 磯部公一, 堀越俊寛
    • 雑誌名

      第4回土砂災害に関するシンポジウム論文集 4

      ページ: 131-136

    • 査読あり
  • [学会発表] 剛塑性有限要素法による補強土斜面の安定解析2008

    • 著者名/発表者名
      田中友宏、大塚悟、磯部公一、谷山慎吾、佐藤裕司
    • 学会等名
      地盤工学会全国大会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2008-07-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi