研究課題/領域番号 |
18360241
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石田 東生 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (20114853)
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研究分担者 |
岡本 直久 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (70242295)
堤 盛人 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (70292886)
谷口 綾子 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (80422195)
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キーワード | 長期間走行再現 / プローブカー / 代替燃料車 / 代替燃料車普及可能性 |
研究概要 |
本研究の目的は、1)複数車両保有世帯を含む世帯保有の乗用車の長期間にわたる利用方法を再現するシミュレータの開発と、2)シミュレータを用いた分析に基づく、電気自動車(以下EV)や代替燃料車等、超低公害車両の利用促進策の検討を行うことである。利用促進策については、世帯保有車両としての超低公害車両の普及と、カー・シェアリングによる超低公害車両利用交通増加の2つの視点から検討し、インフラ施設(代替燃料スタンド、充電施設等)と社会システム(カー・シェアリング等)の整備戦略等を提案する。 この目的を達成するために本年度は、以下の2点の研究・分析を行った。 (1)セイフティ・レコーダを用いた乗用車の長期的走行データの取得とその分析 セイフティ・レコーダを搭載した乗用車から長期的走行データの取得を取得し、その特性を分析する。20台のセイフティ・レコーダを用いて、20台の車両挙動データを取得した。これは、複数の乗用車を保有する世帯にセイフティ・レコーダを登載した状態で、数ヶ月間走行してもらった。追加的な情報として、調査期間中の燃料補給記録等の情報も入手した。この調査は次年度においても行う。 (2)乗用車の長期的走行再現シミュレータの開発 時空間分解能が低いものの車両数に関して高い精度を有する「道路交通センサス」「パーソントリップ調査」を制約条件として、時空間分解能が高い反面サンプル数が少ない「プローブカー」データから得られる周辺情報(長期間稼働率、同時稼働率、一日あたり走行距離分布等)を与えて、精度の良い全車両移動データを再現するシミュレータのプロトタイプを作成した。 (1)については、次年度以降も引き続き行い、(2)のシミュレータ精度向上に役立てる予定である。
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