研究課題/領域番号 |
18360243
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹内 伝史 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (70065283)
|
研究分担者 |
廣畠 康裕 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60023347)
加藤 哲男 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 教授 (70340388)
西村 貢 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (00180646)
森川 高行 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (30166392)
高木 朗義 岐阜大学, 工学部, 教授 (30322134)
|
キーワード | 成熟社会 / 社会資本整備 / 地方分権 / 市民の行動選択 / 社会経済効果 / アウトカム指標 / 多角的評価 / 生活の質 |
研究概要 |
本年度は研究初年度として研究代表者竹内より分担者各員に向けて研究目論見書により研究の主旨を周知徹底した上で、3回の研究会を開催した。 初回の研究会では元朝日新聞論説委員渡辺斉氏より高速道路を中心とした野放図な大規模社会資本整備の批判論を聴き、各員の分担研究課題を提出、確認した。 2・3回の研究会では、各員の研究内容について中間報告を行った。この中で、森川の「名古屋市における交通エコポイント社会実験」の報告は成熟社会の社会資本整備を誘導する新しい価値観の成立を示唆するものと考えられ、今後、評価システムの構築に進むことが期待される。また、富樫の「町並・みち環境整備とまちづくり」の話は、磯部の「里道の研究」と共に、生活空間整備の方策を模索する過程にある。一方、高木・三井・武藤はそれぞれ数理経済的手法によって社会資本整備の社会的効果を計測するためのモデル開発ないしは具体的事例の調査分析を進めている。 さらに、竹内は高速道路等の社会資本整備とその制度について世上行われる批判的議論を整理し、体系的論理的議論の欠如等の問題点を指摘し、あるいは公共サービス供給と一体化した社会資本整備の必要性を訴える論説をいくつか執筆し発表した。加藤は竹内と共に、行政関係者との懇談の機会を通じて、本主題に対する行政側の認識の実態を探りつつある。 また、これらの研究の中間的成果を行政を中心とする一般社会に公表し、討論することによって、研究の内容を深化させ、行政の具体的情報を収集するために、来る6月22日には公開シンポジウムの開催(名古屋都市センターと共催)を予定している。
|