本研究は、携帯電話機を情報処理およびユーザインタフェース装置として活用し、さらにUHF帯RFIDタグを利用する視覚障害者用ナビシステム構築を目的としている。実システムを模した機器を用いた市街地歩行誘導実験を延べ被験者数130弱の規模で実施して、(1)UHF 帯RFIDタグを位置特定基盤として活用する際の設置条件などの考え方、(2)視覚に障害を持つ人にとってわかりやすいユーザインタフェース(音信号や振動など)、(3)誘導される視覚障害者と周辺通行者の双方の安全性を担保する誘導のあり方、に関する知見を得た。
|