研究課題/領域番号 |
18360259
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神田 順 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80134477)
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研究分担者 |
高田 毅士 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10302762)
岩崎 良二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (60011160)
壇 一男 清水建設株式会社, 技術研究所・地震動グループ, グループ長 (90393561)
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キーワード | 予備的地震ハザード解析 / 断層モデル / 1923年関東地震 / 断層パラメータのばらつき / 距離減哀式 / 波形合成法 / 地震動のばらつき / 設計用入力地震動 |
研究概要 |
平成18年度(〜平成19年8月31日)の研究実施において、関東地方を検討対象として、断層モデルを考慮した確率論的設計用地震動を作成する初期段階の研究を行った。 まず、検討対象サイトを複数選定し、それぞれにおいて予備的地震ハザード解析を行った。検討対象サイトとしては東京都の中心に位置する大手町と、比較するための研究事例の多い神奈川県横浜市をまず選定した。これらの検討サイトにおいて距離減衰式を用いて予備的地震ハザード解析を行い、それぞれの検討サイトにおいて、より高精度の地震ハザード評価を行うために、地震ハザードに寄与率の大きな地震を選定した。 それらの結果を用いて、地震ハザードにおける地震動強さを算定するためにスタディ用の複数の断層モデルの構築を行った。今後の研究において、これらの断層モデルに基づいて、詳細法による波形合成を実施し各断層モデル毎の強震動予測を行う。また、検討サイトにおいて適切な地震動評価を行うには、特に発生頻度の高い地震において、断層モデルのパラメータのばらつきを考慮して、地震動のばらつきを評価すること、すなわち1つのシナリオ地震を確率論的に評価することが設計用地震動を決定するにあたって極めて重要である。平成18年度の研究計画目的においては、詳細法による波形合成に適用するための断層パラメータのばらつきの客観的な定量的評価を行うことを目的としていた。従って、それぞれの検討サイトにおいて予備的地震ハザード解析結果に最も貢献度の高い1923年関東地震の震源モデルについては、断層パラメータのばらつきの定量化を試みるため、数値シミュレーションによるスタディを行った。
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