研究課題
本研究課題は、鉄骨とコンクリートのみから構成される鉄骨コンクリート(Concrete Encased Steel:以下、CES)構造システムを対象とした限界耐力計算による耐震性能評価法の開発を目的としたものである。平成20年度は本課題の最終年度にあたり、平成18年度および19年度に実施したCES柱、CES柱梁接合部およびCESフレームに関する研究の成果に基づいてCES造建築物の限界耐力計算による耐震性能評価法を検討した。具体的には、まず、当該耐震性能評価法に必須のCES部材の耐力評価式、復元力特性モデルおよび等価粘性減衰定数の評価法を既往の実験結果に基づいて検討した。次に、現在提案されているCES梁および柱の復元力特性モデルの妥当性を検証するため、10体のCES柱および梁試験体を用いた構造実験を実施し、実験結果と復元力特性モデルによる計算結果とを比較検討し、復元力特性モデルが概ね妥当なものであることを確認した。さらに、4層CES造建築物の試設計を行い、当該試設計建築物に対して限界耐力計算による地震応答評価を実施した。これらの検討結果に基づいて、限界耐力計算によるCES造建築物の耐震性能評価法の枠組みを提案した。また、CES架構を既存RC建築物の外側から装着する「CES外付け耐震補強工法」の開発では、当該工法の補強設計法をまとめた。さらに、当該工法を豊橋技術大学の事務棟の耐震補強に適用した。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (9件)
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