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2008 年度 実績報告書

損傷制御型コア壁構造システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18360270
研究機関神奈川大学

研究代表者

島崎 和司  神奈川大学, 工学部, 教授 (00343632)

キーワード鉄筋コンクリート構造 / 損傷制御 / 耐震壁 / 付着 / X型配筋 / プレキャスト
研究概要

コア耐震壁を有する構造システムは、地震力の大半をコア耐震壁で負担し、境界梁で地震エネルギーを吸収することで、その他の部材の損傷は低減される。
コア耐震壁下層部では、大きなせん断力、曲げモーメントが作用する。そのため、壁部の損傷が大きくなることが考えられる。曲げクラックは、地震後に建物の自重により閉じるため、ある程度のクラックは許容されるが曲げモーメントが大きくなり残留クラック幅が拡大すると補修が必要となる。また、せん断クラックは、補修によるせん断剛性の回復が期待できないため、せん断クラックを低減させることが望ましい。これまで耐震壁の性能向上を目指して、多区の研究がなされているが、損傷低減を目的としたものは少ない。
本研究では、損傷低減化とプレキャスト化を目標に、
i.せん断クラック減少による剛性低下防止、
ii.曲げクラックの低減、
iii.施工性、汎用性の向上、
の3つの要求レベルを想定し、境界梁で損傷低減効果の認められたデボンドX型配筋を用いた損傷低減型耐震壁の可能性を検討した。その結果、デボンドX型配筋を有する損傷低減型耐震壁の有効性と限界を示せた。
今後はコンクリートの圧縮強度、拘束効果による耐荷機構の詳細の研究を進め、一般性のある最大耐力評価法を検討し、設計式として提案していく必要がある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] デボンドX型配筋を用いた損傷低減型耐震壁の実験的研究2009

    • 著者名/発表者名
      平田寛治, 島崎和司
    • 雑誌名

      構造工学論文集 55B

      ページ: 361-367

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 許容せん断耐力を指標としたせん断クラック幅の評価2009

    • 著者名/発表者名
      島崎和司
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集 No. 29

      ページ: 139-142

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reinforced Concrete Shear Walls with De-Bonded Diagonal Reinforcements for the Damage-Less Reinforced Concrete Building2008

    • 著者名/発表者名
      K. Shimazaki
    • 雑誌名

      14th World Conference on Earthquake Engineering

      ページ: ID 05-03-0017

    • 査読あり
  • [学会発表] デボンドX型配筋を用いた損傷低減型耐震壁の実験的研究その4境界梁の影響について2008

    • 著者名/発表者名
      平田寛治, 島崎和司, 五十嵐泉
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集、C-2
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] コア壁-フラットプレート接合部に関する実験的研究-その2偏心加力時の耐力-2008

    • 著者名/発表者名
      村山彰宏, 五十嵐泉, 島崎和司
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集、C-2
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20080900
  • [備考]

    • URL

      http://shimazaki.arch.kanagawa-u.ac.jp/kenkyu/paper.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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