• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

建築物の性能的火災安全設計のための設計火災性状の把握

研究課題

研究課題/領域番号 18360272
研究機関京都大学

研究代表者

原田 和典  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90198911)

研究分担者 大宮 喜文  東京理科大学, 理工学研究科, 助教授 (10287469)
鉾井 修一  京都大学, 工学研究科, 助手 (80111938)
小椋 大輔  京都大学, 工学研究科, 助手 (60283868)
キーワード火災 / 設計火源 / 可燃物 / 燃焼性状
研究概要

本年度は、建築物の設計火災性状を考えるに際して、3つの項目について検討を行った。まず始めに、建築空間における可燃物の実態を考察し、アンケート調査を行った。建築の火災安全設計に従事するエンジニアを対象として、日常業務における可燃物想定方法とそれに関連して技術的知見が不足していると思う観点を回答してもらった。その結果を集計したところ、地下空間等の密閉性が高い空間での燃焼性状、専用免震層やエレベーターシャフト内のように日常的には人が使わない空間の火災性状想定などが設計上大きな意義があるにもかかわらず、技術的知見が不足していること、ワゴンセール、荷捌き場、床仕上げ材など火災の姿そのものがよく分かっていないものなどがあげられ、空間特性を考慮した燃え広がり火災性状予測の必要性が明らかになった。次に、可燃物単体の燃焼性状予測技術を確立するため、ウレタンマットレスの燃焼実験データを解析し、着火場所からの燃焼領域と燃え尽き部分の拡大速度を考慮することにより、様々な寸法のウレタンマットレスの燃焼性状を予測するモデルを作成した。実験結果との一致は良好である。これを用いて、実在可燃物の燃焼実験における発熱速度を予測したところ、実用的にはほぼ満足できる予測結果を得た。実験関係については、設備の整備を行い、酸素消費法による発熱速度測定システムの整備調整、ロードセルによる重量測定システムなどの校正実験を経てデータ測定の準備を完了した。本測定の実施は平成19年度の早い時期から精力的に行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 実在可燃物の発熱速度曲線の推定方法2007

    • 著者名/発表者名
      名取晶子, 原田和典, 大宮喜文, 若松孝旺
    • 雑誌名

      (社)日本建築学会環境系論文集 2007年6月号(未定)(採用決定)

  • [雑誌論文] 寸法および密度の異なるウレタンマットの発熱速度簡易予測モデル2007

    • 著者名/発表者名
      佃めぐみ, 抱憲誓, 原田和典, 鉾井修一, 小椋大輔
    • 雑誌名

      日本火災学会春期発表会概要集 (未定)(採用決定)

  • [雑誌論文] 可燃物の寸法および密度が発熱速度に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      抱憲誓, 土橋常登, 田中義昭, 大宮喜文, 原田和典
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 (未定)(採用決定)

  • [雑誌論文] Development of a Simple Estimation Method of Heat Release Rate based on Classification of Common Combustibles into Groups2006

    • 著者名/発表者名
      Natori A., Ohmiya Y., Harada K.et al.
    • 雑誌名

      Fire Science and Technology 25(l)

      ページ: 31-54

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi