研究課題/領域番号 |
18360278
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
大場 正昭 東京工芸大学, 工学部, 教授 (90130947)
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研究分担者 |
倉渕 隆 東京理科大学, 工学部, 教授 (70178094)
飯野 秋成 新潟工科大学, 工学部, 教授 (80272706)
後藤 伴延 山口大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (20386907)
飯野 由香利 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 非常勤講師 (40212477)
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キーワード | 通風 / 温熱快適性 / 皮膚温度 / 通風局所相似モデル / 熱赤外動画像 / サーマルマネキン / 放射カメラ / 連成モデル |
研究概要 |
本研究は、ウインド・クオリティに基づいて適度な室内温熱環境を形成実現するために、平成19年度は風洞実験、実測データ解析及びマクロモデル解析を行い、以下の研究成果を得た。 1.自然通風時の気流感と温冷感に関する実測データ解析 住宅実験棟において実施した温熱環境評価データを詳細に解析した。その結果、通風時における評価の変化回数は5回以上と多く、評価尺度の変化も1〜3段階大きく変化するのに対して、空調時には不変または1段階程度しか変化せず、変化回数も5回以下と少なかった。通風時の快適感に影響する主要素として、快適側に評価が変化する場合に乱流速度と風速差が,不快側への変化の場合に乱れの強さと最小風速が関係することが判った。これらの影響要素による快適感の変化の様相を把握した。 2.熱赤外動画像処理による通風時の人体表面熱収支の可視化 熱赤外動画像処理を用いることで、サーマルマネキンの表面放射温度、表面顕熱量を時間的、空間的変動の観点から可視化する簡易な画像処理フレームを開発した。熱赤外動画像から抽出した時系列の部位別表面温度と風速の関係から、風速変化から皮膚温度の経時変化を模擬することが難しいことを把握した。 3.通風局所相似モデルと換気マクロモデルの連成プログラムの開発 換気回路網計算の換気マクロモデルにおいて、流入開口及び流出開口に通風局所相似モデルを適用したプログラムを開発した。通風量の予測精度を風洞実験で検証し、流量係数を一定としたオリフィスモデルに比べて通風量の予測精度が向上した。
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