研究概要 |
【現場評価実験】 (1)心理指標の作成…尺度の設定を行った。(2)対象地区の選定…地域の用途を考慮した上で,低層住居中心地域,中高層住居中心地域などから,バリエーションを含む地区を選択した。(3)現場評定…被験者による現場評定を行った。評価対象は,一棟建築物,多棟建築物の実空間とし,日時を分けて実施した。(4)物理指標の実測…(1)形態率,(2)開放係数・立面建蔽率,(3)視点・壁面間水平距離,(4)建物高さ,(5)道路幅員・隣棟間隔などの物理指標の実測を行った。(5)分析・考察…視環境に関する心理指標(圧迫感,開放性など比率尺度)を物理指標(比率尺度,実験統制値を含む)で説明する観点での分析を行った。特に形態率および天空率・開放係数の閾値の検証を試みた。 【画像評価実験】 (1)提示システムの再構築…傾斜型スクリーン:3D画像に対応させるため,3D用リアスクリーンへの更新を行った。さらにシステムの調整を行った。(2)実験用提示刺激の用意…「現場評価実験」における一棟建築物,多棟建築物の写真,これらの対象建築物のCG(Computer Graphics)を作成した。(3)画像評価実験(検証タイプ)の実施…刺激と媒体の組み合わせを検討し,外部からの被験者による評価実験を行った。日時に分けて実施した。(4)分析・考察…「B.現場評価実験」の検証を中心に,形態率・天空率(開放係数)と圧迫感・開放感の関係式を導出し,かつその閾値を求めた。(5)実験対象モデルの作成…(1)平行2棟モデル,(2)3次元仮想市街地モデル,(3)3次元現況市街地モデル,の各モデルを想定した上で,物理指標を系統的にコントロールした画像評価実験用モデルCGを作成した。
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