研究分担者 |
鵤 心治 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30264071)
村上 正浩 工学院大学, 工学部, 准教授 (90348863)
加藤 孝明 東京大学, 工学研究科, 助教 (30251375)
日高 圭一郎 九州産業大学, 工学部, 准教授 (80320141)
渡辺 公次郎 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30372717)
|
研究概要 |
1)統合WebGISツール試作版の開発:昨年度より継続して開発を進め,防災点検マップ支援ツール,3mセル単位の延焼シミュレーションシステムと延焼危険性度評価ツール,建物単位の災害時行動困難性評価ツール,並びに市街地仮想整備ツールを統合した試作版を開発した。また災害時行動困難性評価ツールは,評価計算プログラムとGIS側の評価計算に必要な入力・出力データ処理を切り離すことで,GISサーバと計算サーバの分離を可能とし,Web上でリアルタイムな評価結果の表示を可能する道筋を示すことができた。 2)実証実験によるツールの有用性と課題の検討:災害時行動困難性評価ツールの有用性検証のため,豊橋市山田石塚町での防災活動の現場で耐震診断ローラー作戦取組の動機付けにツールを活用し,住民の防災まちづくり行動の意識付けに有効であることを検証した。しかし,Web上でリアルタイムにまちづくり現場で使うための評価計算時間の問題は依然として解決できていない。延焼危険度評価ツールとともにツール活用上の今後の課題である。 3)ツールを活用した防災まちづくりデザイン教材試案:地方都市防災まちづくり研究会での議論と多くの実践活動をベースに,教材の目次構成を決定し,研究分担者で分担して執筆中である。平成21年度中には「地方都市版災害に強いまちづくりアクションプランニング読本」と題して出版化を検討する。内容は,総論編で問題意識,計画論と支援技術,防災まちづくりの切り口,実践編でPDCAサイクルによるアクションプランニングの実際を解説し,地域住民,自治体職員が実践マニュアルとして活用できる教材を目指す。
|