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2006 年度 実績報告書

宮殿建築の空間と儀式に関する歴史的研究〜アジアの宮殿建築の比較を中心に〜

研究課題

研究課題/領域番号 18360299
研究機関京都女子大学

研究代表者

川本 重雄  京都女子大学, 家政学部, 教授 (40175295)

研究分担者 福田 美穂  京都大学, 人文科学研究所, 非常勤講師 (50379046)
キーワード宮殿 / 儀式 / アジア / 内裏 / 朝鮮王朝 / ベトナム / トルコ / 元
研究概要

以下のような研究を実施した。
(1)『内裏儀式』・『内裏式』『(貞観)儀式』『江家次第』の宮殿儀式に関する記事の内、紫宸殿・清涼殿の儀式に関する記事を天皇の座に着目して整理し、その特徴を解明した。これにより、天皇の座に倚子座・大床子座・平座の3種類があること、紫宸殿では倚子座と大床子座が清涼殿では倚子座と平座が見られること、天皇の座を設ける位置や座の違いの背景に紫宸殿・清涼殿の空間の変遷が想定できることなどが明らかになった。
(2)『大唐開元礼』の読解を進めた。元服に関する記述を読解し、我が国の天皇元服との比較を行った。
(3)中国の宮殿建築を手本として発展した日本・朝鮮・ベトナムおよび中国の宮殿建築の空間的な比較を行うために、現地調査及び韓国・ベトナムの研究者を招いた国際シンポジウム(平成19年3月)を実施した。これによって各国の宮殿建築の特徴を確認することができた。次年度以降、これらの国々で行われていた宮殿儀式の違いを比較研究することにより、空間と違いと儀式の違いについて比較検討する予定である。
(4)遊牧民族の国家であるセルジュク朝トルコの宮殿建築を検討するために、トルコ国内の宮殿遺跡及びセルジュク朝トルコのスルタンが遊牧のために移動した路程を現地調査した。この調査により、宮殿とキャラバンサライと呼ばれる隊商宿の間に強い繋がりを認めることができた。
(5)前項の成果を踏まえて、トルコ・プルサに残るキャラバンサライ・コザハンの実測調査を実施した。現在実測平面図などを製作中である。今後、宮殿遺跡であるクーバーダ・バードの実測調査を行い、両者を比較研究する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Ceremony, Order and space2006

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Kawamoto
    • 雑誌名

      Selected Proceedings of the International Conference on East Asian Architectural Culture, Nanjing 2004

      ページ: 97-102

  • [雑誌論文] The space of the Japanese Traditional House2006

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Kawamoto
    • 雑誌名

      International Symposium for the Inauguration of Architecture Research Institute

      ページ: 37-46

  • [図書] 院政期の内裏・大内裏と院御所(p144〜177)2006

    • 著者名/発表者名
      川本 重雄 (共著)
    • 総ページ数
      394
    • 出版者
      文理閣

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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