研究課題/領域番号 |
18360311
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
柴田 修一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00235574)
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研究分担者 |
矢野 哲司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (90221647)
瀬川 浩代 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (90325697)
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キーワード | 微小光共振器 / 微小球レーザー / 被覆微小球 / ラマン / ゾルーゲル法 |
研究概要 |
数十ミクロンの高屈折率ガラス球に、有機・無機ハイブリッド材料からなる被覆を設ける手法を開発した。まず、液状の被覆層を設け、それが固化するまでの時間の調整により、設置面のみ平坦となる特殊形状(テラス構造と名づけた)の付与を行い、テラス部からの光導入により、誘導ラマンレーザーとして機能することを確認し、以下の検討結果を得た。 (1)高屈折率微小球の励起・読み出し方法の検討 光回路上での動作を実現するため、シングルモード光ファイバーを研磨・加工して「光カプラー」を作製し、光励起と読み出し実験を実施した。研磨によりコア部を露出させた光ファイバーカップラーにより高屈折率ガラス微小球の励起が可能であり、テラス微小球と同様に数mWの閾値でラマンレーザーとして発振することを確認した。 (2)希土類添加ガラス微小球の作製 希土類イオン(N_d)添加ガラス微小球(n_D=1.5)を作製し、共振光の測定を実施した。 (3)ハイブリッド材料によるコア/クラッド形光共振用微小球 ガラスよりもさらに幅広い物性と形状を可能とするため、ハイブリッド材料により、10ミクロンを越える粒径のコア用微小球(n_D=2.0)を作製した。均質性や再現性に問題を残しているが、作製法を改良することにより、原理的には作製可能であることを明らかにした。
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