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2008 年度 実績報告書

ナノ粒子合金系平衡状態図創製のための界面エネルギーの評価

研究課題

研究課題/領域番号 18360368
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 敏宏  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10179773)

研究分担者 平井 信充  大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (50294020)
吉川 健  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90435933)
キーワードナノ粒子系状態図 / 固液界面エネルギー / 三相界面形状 / 固体表面エネルギー
研究概要

ナノ粒子合金系状態図を精確に評価するうえで、金属・合金材料の固液界面エネルギーは不可欠である。本研究では同界面エネルギーを系統的に測定するため、固体基板上にて金属あるいは合金液滴を溶融保持した際に形成される固気液三相界面における平衡二面角を測定する手法に関し、高精度測定法の確立を試みた。そこでは液滴の表面張力を用いて、固液界面エネルギーと固体基板の表面エネルギーを求めることができる。Cuの融点近傍の温度域にて、Cu基板上でCu-B液滴を溶融保持することで、固体Cuの表面エネルギーならびに固体Cu/Cu-B融液間の固液界面エネルギーを測定した。その結果、得られた界面物性値は、報告値と比較的良好な一致を示したがより低値であったことから、ホウ素による表界面吸着作用の可能性が示唆された。また本法を固体Ge/Cu-Ge系に適用して、同系でも安定した平衡2面角が得られることを明らかにした。以上の成果により、固気液三相界面の形状計測による、固液界面エネルギーの測定を行う上での好適な実験条件が確立された。また、固液相の熱力学量から固液間界面エネルギーを推算する計算モデルを導出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fundamental approach for measurement of solid-liquid interfacial energies in alloy

    • 著者名/発表者名
      A. Fukuda, T. Yoshikawa, T. Tanaka
    • 雑誌名

      Journal of Physics ; Conference Series Accepted

    • 査読あり
  • [学会発表] 合金系の固液界面エネルギーの測定方法の基礎的検討2008

    • 著者名/発表者名
      福田敦, 吉川健, 田中敏宏
    • 学会等名
      日本鉄鋼協会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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