研究概要 |
これまでに、調製したアポ型シトクロムc_3の調製の性質を調べた。シトクロムc_3の4種類のヘム(ヘムI、ヘムII、ヘムIII、ヘムIV)の中からヘムIを選択的に除去したアポ型シトクロムc_3(ΔhemeIシトクロムc_3)に加え、ΔhemeIIシトクロムc_3,ΔhemeIIIシトクロムc_3、ΔhemeIVシトクロムc_3の調製も成功した。 20年度は研究計画に従いこれら4種類のアポ型シトクロムc_3と亜鉛ポルフィリンを用いて、亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の調製を試みた。さらに、これらと酵素ヒドロゲナーゼとを組み合わせた光水素発生反応系の構築を行った。 これまでのところ、亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の調製ができ、亜鉛ポリフィリンがアポ型シトクロムc_3に挿入されたことを質量分析から確認できた。さらに、これを用いた光水素発生反応系の構築の試行を行った結果、水素発生反応が進行することがわかった。
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