研究概要 |
これまでに、調製したアポ型シトクロムc_3の調製の性質を調べた。シトクロムc_3の4種類のヘム(ヘムI、ヘムII、ヘムIII、ヘムIV)の中からヘムIを選択的に除去したアポ型シトクロムc_3(ΔhemeIシトクロムc_3)に加え、ΔhemeIIシトクロムc_3,ΔhemeIIIシトクロムc_3、ΔhemeIVシトクロムc_3の調製も成功した。 21年度は研究計画に従いこれら4種類のアポ型シトクロムc_3と亜鉛ポルフィリンを用いて、亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の調製を試みた。さらに、これらと酵素ヒドロゲナーゼとを組み合わせた光水素発生反応系の構築を行った。 亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の調製に成功し、これを用いた光水素発生反応系の構築を行った。その結果、光水素発生反応が進行することがわかった。当初の目的どおり、シトクロムとポルフィリンを組み合わせた新規ナノデバイスの構築に成功したといえる。
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