2各種亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の創製を行う。シトクロムc_3のヘムを亜鉛ポルフィリンに変換することが本研究の第一段階である。4種類の亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3を調製し、それぞれのヘム部位の役割を明らかにする。 光水素発生系の構築には、亜鉛ポルフィリンからヘムへの分子内光励起電子移動過程および、各ヘム間での電子移動、さらに、酵素ヒドロゲナーゼへの電子供与の過程が含まれている。したがって、反応速度論的解析、電子移動反応の解析、レーザーフラッシュ法を用いた光化学的測定等の各種測定を行う予定である。この測定に基づき試料調製を改善し、有効なナノバイオデバイスとしての亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の創製、水素発生の光量子効率の飛躍的上昇を目指す。
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