研究概要 |
本研究では,パルスデトネーションエンジン(PDE)のシステムを技術的に実証し,システムの根幹を成すデトネーション開始現象,デトネーション流れとタービンの干渉現象の解明と適正化のために,種々の条件下でのデトネーション波の挙動を熱流体力学的観点から明らかにするとともに、PDEにおけるデトネーション開始促進器の効果,PDE/タービンインターフェイスの適正化,及びPDEタービン特性,ロータリーバルブの開発と安定連続デトネーション,推力測定技術の開発,デトネーションによる騒音抑制技術,デトネーションによる熱負荷と燃焼室およびタービンの冷却技術について明らかにすることを目的とする.平成20年度の実績は、平成19年度から引き続き、下記の通りであった。 (1)ロータリーバルブによるPDE連続作動試験;点火位置の影響を明らかにした。 (2)タービン特性計測;二気筒PDEのタービン特性について、タービン出力、タービン効率を測定することにより検討した。結果として80%以上のタービン効率が得られた。 (3)基礎的事項;燃焼波とデトネーションの干渉、スリットを通過するデトネーション、衝撃波と燃焼波の干渉、衝撃波によるデトネーションの開始などについて実験を行い、デトネーション波の挙動について明らかにし、学会誌に報告した。
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