• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

三次元織物CMCの熱衝撃及び飛翔体衝突による損傷挙動の実験的解明

研究課題

研究課題/領域番号 18360406
研究機関愛媛大学

研究代表者

黄木 景二  愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (70281194)

研究分担者 岡部 朋永  東北大学, 工学研究科, 准教授 (50344164)
高橋 学  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (20274334)
キーワードCMC / 飛翔体 / FOD / 熱衝撃
研究概要

アフターバーナーによる二段燃焼型小型ガスタービンを用いて、CMC試験片の温度を450℃と650℃の間で急加熱・急冷却するという熱衝撃試験を行った。熱衝撃単独によるき裂などの損傷は試験片表面には観察されなかった。熱衝撃を与えていない試験片(処女材)と熱衝撃後の試験片(熱衝撃材)に対して、3種類のサイズの飛翔体を使用して飛翔体衝突(FOD)試験を行い、熱衝撃と衝撃損傷の関連を調べた。処女材、熱衝撃材ともに衝突表面にはほぼ同程度の臨界衝突エネルギー以上で繊維束の崩落と破断による正方形状のクレーターがみられた。表面損傷面積は飛翔体サイズによらない衝突エネルギーの関数として表させたが、熱衝撃材のほうが同一衝突エネルギーに対する損傷面積は大きかった。また両試験片ともにほぼ同じ臨界衝突エネルギー以上で衝突裏面にスポール破壊が見られた。ただし、処女材ではピラミッド形状のスポール片が生成されたのに対し、熱衝撃材ではばらばらに粉砕されたスポール片が生成された。次に、FOD試験後の試験片について、内部の損傷状態をX線CT装置などで詳細に分析・観察し、各衝突エネルギーでの損傷の内部構造を明らかにした。これまでの研究により、CMCの飛翔体衝突による損傷発生と進展のクライテリオンがおよそ判明し、耐熱構造部材として使用する際の耐久性データを与えることができた。一方、汎用の動的有限要素解析ソフトを用いて、飛翔体衝突損傷の進展シミュレーション法の検討を行った。今年度は構造が比較的単純であるが異方性やはく離を考慮しなければならないFRP積層板について、結合力要素を用いた損傷進展解析を行った。解析で得られた損傷進展挙動は実験結果と類似しており、解析法の妥当性が検証されたが、破壊のクライテリオンについてさらなる検討が必要である。さらに、粒子法については基本的なコードを作成した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 飛翔体衝突を受けたセラミック材料の表面損傷挙動2008

    • 著者名/発表者名
      高橋 学
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国学生会
    • 発表場所
      東広島市
    • 年月日
      2008-03-06
  • [学会発表] Characterization of foreign object damage in ceramics and ceramic matrix composites2007

    • 著者名/発表者名
      K.Ogi
    • 学会等名
      Proceedings of JISSE-10
    • 発表場所
      東京都江東区
    • 年月日
      2007-11-30
  • [学会発表] Ballistic Impact Damage Behavior in Composite Plates2007

    • 著者名/発表者名
      K.Ogi
    • 学会等名
      Proceedings of the 6th Korea-Japan Joint Symposium on Composite Materials
    • 発表場所
      Pohan(韓国)
    • 年月日
      2007-11-01
  • [学会発表] 繊維強化複合材料の飛翔体衝突損傷2007

    • 著者名/発表者名
      久田 英晃
    • 学会等名
      日本複合材料学会第32回複合材料シンポジウム
    • 発表場所
      長崎市
    • 年月日
      2007-10-25
  • [学会発表] 複合材料平板における飛翔球衝突による損傷2007

    • 著者名/発表者名
      黄木 景二
    • 学会等名
      日本航空宇宙学会第49回構造強度に関する講演会
    • 発表場所
      福島市
    • 年月日
      2007-07-27
  • [学会発表] CFRPにおける飛翔体衝突損傷挙動2007

    • 著者名/発表者名
      久田 英晃
    • 学会等名
      日本材料学会四国支部第6回学術講演会
    • 発表場所
      高知県土佐山田町
    • 年月日
      2007-04-20

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi