研究課題
・約20年前に製作され、廃棄されようとする150kgクラスの衛星(惑星間探査機)の主構体試作品を整備・点検し、大きな破損のないことを確認した。・また、当時の記録から、本探査機の搭載機器を模したダミー機器19個を製作した。これらは重量や重心位置を概略再現するのみではあるが、主構体とのインターフェイスは必要な精密で再現した。・探査機主構体試作品に、これらの製作したダミー搭載機器を搭載し、探査機を力学的に模擬した供試体を作製した。・更に供試体を振動試験機に装着する為のアダプタをも製作し振動試験の準備を整えた。・低レベルでの予備的な振動試験により、探査機の主たる共振の概略を把握し、制振の対象とする振動モードを仮設定した。・圧電セラミックス板を購入し、その特性を実測した後、探査機構体の仮設定した対象振動モードの制振に効果的と考えられる位置に接着し、低レベル加振下でそれらの出力を確認するとともに、エネルギ回生型準能動的制振の予備実験を実施した。現状はエネルギ回生型準能動的制振のロジックが機能する事を確認した段階であり、制振性能の定量的な吟味を行う一歩手前である。・以上のように、本年度は、惑星間探査機を力学的に模擬した供試体を整備、作成すると共に、制振用の圧電素子の装着をし、予備的な振動試験や制御ロジックの作動を含む諸確認を実施した。これらにより、来年度の本格的な試験を含む研究に向けてほぼ準備を整えることが出来た。
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Transactions of ASME, Journal of Vibration and Acoustics Vol.129 No.1
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