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2009 年度 実績報告書

海洋深層水を用いた海の砂漠緑化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18360423
研究機関大阪府立大学

研究代表者

大塚 耕司  大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90213769)

研究分担者 馬場 信弘  大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (10198947)
中谷 直樹  大阪府立大学, 工学研究科, 准教授 (30326277)
キーワード生態系修復・整備 / 環境調和型農林水産 / 海洋資源 / 海洋保全 / 環境技術
研究概要

本年度は,放流した海洋深層水を効果的に滞留させるための構造物の効果を把握することを目的として,遊休漁港内における深層水放流実験を行った.実験は2009年6月と2009年9月に実施し,それぞれ通常の放流に加えて,2m×1m×0.2mの木製の構造物,ならびに0.8m×0.9m×0.4mのブロックを組み合わせて作成した構造物を設置し,海洋深層水放流後の放流水の挙動を計測した.その結果,6月に行った高さ0.2mの構造物を設置した実験では,明確な滞留効果を捉えることはできず,逆に構造物を放流水が乗り越える際に拡散を大きくしてしまう現象が見られた.一方9月に行った高さ0.4mの構造物を設置した実験では,構造物を乗り越えた放流水は拡散するものの,構造物内にはある程度海洋深層水が滞留する現象が確認できた.
また,本年が最終年度であることから,平成18年度から行ってきた,高知県海洋深層水研究所地先海域での海藻ならびに藻食動物現存量調査結果,海藻光合成パラメタ取得実験結果,大型水槽による海藻培養実験結果,ムラサキウニ摂餌実験結果,藻食魚類の行動パターン実験結果,遊休漁港内における深層水放流実験結果等を全て整理しデータベース化するとともに,藻場生態系モデルの各種生物パラメタを更新した上で,数値シミュレーションを行った結果,水温低下によってその海域の海藻摂餌圧が抑制できること,藻場全体の摂餌圧を減少させるためには大規模な水温変化が必要であるものの,効果的な滞留構造物を設置することにより重点的に低温水塊を作れば摂餌抑制効果が大きくなること,などが明らかとなった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Modeling of a Seaweed Bed Ecosystem at a Barren Ground Area2009

    • 著者名/発表者名
      Matsui, A., Otsuka, K., Nakatani, N.
    • 雑誌名

      Proc.of 4th East Asian Workshop on Marine Environments

      ページ: 29-44

  • [雑誌論文] 閉鎖水域における海洋深層水放流時の挙動に関する実験2009

    • 著者名/発表者名
      大塚耕司, 中谷直樹, 松井敦
    • 雑誌名

      海洋深層水2009室戸大会講演要旨集

      ページ: 21

  • [学会発表] 閉鎖水域における海洋深層水放流時の挙動に関する実験2009

    • 著者名/発表者名
      松井敦
    • 学会等名
      海洋深層水利用学会全国大会海洋深層水2009室戸大会
    • 発表場所
      室戸
    • 年月日
      2009-11-13
  • [学会発表] Modeling of a Seaweed Bed Ecosystem at a Barren Ground Area2009

    • 著者名/発表者名
      Matsui, A., Otsuka, K., Nakatani, N
    • 学会等名
      4th East Asian Workshop on Marine Environments
    • 発表場所
      Busan
    • 年月日
      2009-11-06
  • [備考]

    • URL

      http://www.marine.osakafu-u.ac.jp/~lab02/study/dsw/dsw.htm

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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