研究概要 |
本研究では, 水産業への被害が大きな問題となっている磯焼け海域において, 海洋深層水の放流による藻場修復を行うことを目的としており, そのために以下の研究を行う。 (1) 現地での藻食動物(ムラサキウニおよび藻食魚類)の分布調査,ならびに摂餌および行動パターンの実験によって, 藻食動物の摂餌圧推定法を確立する。 (2) 深層水を用いた海藻培養実験, ならびに流動モデルと生態系モデルを用いた数値シミュレーションによって, 藻場修復効果の予測手法,すなわち磯焼けに対する深層水放流の処方箋を確立する。 (3) 深層水の放流効果を上げるための滞留を目的とする構造物を提案し, 現地実験と水理模型実験, ならびに流動モデルと生態系モデルを用いた数値シミュレーションによって, 深層水の効果的滞留手法を確立する。
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