研究概要 |
(a)光/電子回路および信号処理部の開発(浅沼:新妻) -波長可変レーザおよび高速光スイッチを使用して波長領域での多重化により複数のFBGセンサからの反射光を1本のファイバにより伝送する方法を検討した。 -地層内弾性波速度検出用の2つのFGBセンサ,および掘削システムに組み込んだ1つのFBGセンサで取得した信号の雑音成分を低減する方法を検討した。 -雑音成分が混入し,さらに多くの情報が重畳した場合のシステム行列の解法を検討した。 -多重化伝送された信号の復元,システム行列による多物理量の分離を自動的に行うアルゴリズムを検討した。 (b)センシング部の開発(浅沼) -グレーティングの構造を検討し,狭帯域・高感度のFBGセンサを製作する方法を検討した。 -FBGセンサを金属チューブ内に挿入し,FBGセンサの感度を変化させる方法を検討した。また,センサ表面をポリミド樹脂でコーティングする方法についても実験的に検討した。 (c)システム性能の実験的評価(浅沼,新妻) -平成18年度に製作したプロトタイプについて,センサ部をFBGセンサに置き換えた。このための光ファイバの配線方法等を検討し,必要な部分についてシステムを再製作した。 -直径100mm,深さ30m程度の坑井内で使用可能なシステムを設計・製作した。学内のテスト用坑井に本システムを降下させ,モータにより生じた模擬掘削音を音源とし,実用性能の評価を行った。
|