研究課題/領域番号 |
18360445
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
渡辺 清政 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (00249963)
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研究分担者 |
榊原 悟 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (90280594)
長壁 正樹 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (90280601)
永岡 賢一 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (20353443)
松本 裕 北海道大学, 工学研究科, 助教 (40360929)
後藤 基志 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (00290916)
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キーワード | プラズマ・核融合 / ビーム圧力 / MHD平衡・安定性 / ヘリカル / 磁場閉じ込め / 非等方圧力 |
研究概要 |
(1)長壁氏、永岡氏及び渡辺を中心に平成18年度に作成した「再突入粒子プローブ」の大型ヘリカル装置への設置とデータ収集系の整備を完了し、平成19年度の大型ヘリカル装置でのプラズマ実験に適用した。主に、磁場配位と磁場強度を変えた実験を行うことにより、「再突入粒子プローブ」の運転範囲に関するデータを収集すると共に高速イオンの熱流速の位置依存性に関する初歩的なデータが収集できた。(2)鈴木氏、松本氏、渡辺を中心に実空間3次元MHD平衡コード(HINT2)で作った高ベータプラズマの磁場データに対する実空間粒子軌道追跡コードの適用を行い、等方圧力下における高速イオンの軌道特性を解析し、まとめた結果を科学雑誌に投稿した。粒子軌道追跡コードに衝突と電荷交換による速度や粒子数の変化の評価ルーチンと統計解析ルーチンを組み込み実座標系における、NBI入射時の高速イオンの分布関数の定常解を評価するコードの整備を進め、初期的な結果を得た。(3)後藤氏を中心に、NBIに起因する高速イオンが再中性化する際に放出される大きくドップラーシフトしたHα線の計測を行い、磁場配位により分光特性が異なるという初期的な観測結果を得た。(4)渡辺らが主に国内の学会、国際会議で本研究に関連した論文発表を行った。高速イオン研究者(特に分光により高速イオン計測を行っている研究者及び高速イオンの速度緩和過程の理論研究者)及び、「再突入イオン」の振舞いに大きな影響を与える周辺中性粒子に関する研究者を招聘したり、研究分担者が出張したりすることにより、高速イオン計測の現状及び利用計算コードの開発、適用状況等の研究動向調査を行った。
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