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2007 年度 実績報告書

定常核融合炉に於ける固体・液体プラズマ対向機器による粒子制御の包括的方法論

研究課題

研究課題/領域番号 18360446
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

廣岡 慶彦  核融合科学研究所, 連携研究推進センター, 准教授 (60311213)

研究分担者 松岡 啓介  核融合科学研究所, 連携研究推進センター, 教授 (70023736)
大藪 修義  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60203949)
相良 明男  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (20187058)
図子 秀樹  九州大学, 応用力学研究所, 教授 (20127096)
吉田 直亮  九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00127317)
キーワード水素リサイクリング / 粒子制御 / プラズマ-壁相互作用 / プラズマ対向機器 / ヘリウム灰
研究概要

本研究課題の平成18年度の目標は、実験室系で原理検証された回転ドラム型・移動表面式プラズマ対向機器による粒子制御能力(プラズマ照射下でのリサイクリング率の低減と維持)を実際の閉じ込め装置に応用して同様の粒子制御能力を発揮できるか、また、発揮できた時、コアプラズマの性能を改善できるかということを実験的に検証する事である。この実験は、正に世界初の試みである。
この目的のため従来の回転ドラム型テストユニットと同様な回転ドラム型リミターを設計・製作した。これを研究分担者(図子 秀樹・吉田 直亮)所属の九州大学の小型球状トカマク(CPD:大半径0.3m、小半径0.2m)にポロイダル・リミターとして赤道面に取り付け電流駆動放電(入力40kW)を行った。回転ドラムにリチウム蒸着(速度〜毎秒1原子層)このとき以下のような結果が再現性良く観測された:(1)回転リミター付近のみならずセンタースタック付近のH-alpha強度も約3分の1に減少した。(2)H-alphaフィルター付きCCDカメラの画像からリサイクリング粒子のコア・プラズマへの進入深さが劇的に減少した。(3)コア・プラズマ中の酸素不純物濃度(0-II)強度も約3分の1に減少した。(4)トロイダル電流が約2倍に増大した(電流駆動効率の向上)。
これらの観測結果から移動表面式プラズマ対向機器による粒子制御能力はトカマクでも証明され、また、この能力によってコアプラズマの閉じ込め(電流駆動)性能も向上したと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Helium ash removal by moving-surface plasma-facing components2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Hirooka, S. Hosaka, et. al.
    • 雑誌名

      J.Nucl.Mater. 363-365

      ページ: 775-780

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Particle balance in steady state DT fusion reactors with helium ash removalby wall pumping2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Hirooka
    • 雑誌名

      Fusion Sci.&Technol. 52

      ページ: 1040-1044

    • 査読あり
  • [学会発表] 移動表面式プラズマ対向機器による球状トカマクCPDに於ける能動的粒子制御の基礎実験2007

    • 著者名/発表者名
      廣岡 慶彦、図子 秀樹, 他
    • 学会等名
      プラズマ核融合学会
    • 発表場所
      イーグレ姫路
    • 年月日
      2007-11-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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