研究課題/領域番号 |
18360447
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
藤澤 彰英 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (60222262)
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研究分担者 |
清水 昭博 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (00390633)
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キーワード | プラズマ乱流 / 帯状流 / 重イオンビームプローブ / PCクラスター / 非線形相互作用 / 高エネルギー粒子 / CHS / アルフベンモード |
研究概要 |
最終年度にあたる本年度は、PCクラスターによるデータ処理の更なる効率化に努め、CHSの乱流および高エネルギー粒子とMHDの相互作用に関する解析を進めるとともに、3年間の研究のまとめに努めた。解析法の拡張という点からは、ウェーブレットバイコヒーレンス法の計算処理が並列化され、ナノ秒でサンプリングされた大量データの処理が可能となった。物理的な成果として、乱流と帯状流、そして閉じ込めの影響が示されたほか、高エネルギー粒子が駆動するMHD不安定性が励起する構造変化による乱流への影響への解析が進められている。 具体的な成果としては、これまでのCHSの乱流と帯状流の成果を簡潔にまとめた論文がPhysics of Plasmasから発刊されたほか、福岡で開催されたICPP会議において帯状磁場発見について講演を行った。また、高エネルギー粒子とMHDモードとの相互作用に関連した成果はスイスのジュネーブで開催されたIAEA主催のFusion Energy Conferenceにて発表した。また、これまでのプラズマ乱流研究によって得られた知見が、今後のトロイダルプラズマの閉じ込めの高性能化や今後の核融合研究について果たす役割について纏めた講演を第18回土岐コンファレンスにて行った。また、計画の最終年度に相応しく、帯状流実験の国際的動向およびこれまでの結果を纏めたレビュー論文がNuclear Fusion誌から発行したことは特筆すべき成果である。
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