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2006 年度 実績報告書

太陽光励起レーザ-によるコヒーレント光発生とその高温生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18360463
研究機関(財)レーザー技術総合研究所

研究代表者

今崎 一夫  (財)レーザー技術総合研究所, レーザーエネルギー研究チーム, 主席研究員 (40115994)

研究分担者 佐伯 拓  (財)レーザー技術総合研究所, レーザーエネルギー研究チーム, 研究員 (70333292)
橋本 和久  (財)レーザー技術総合研究所, レーザーエネルギー研究チーム, 研究員 (20353526)
キーワード太陽光エネルギー / レーザー / 高温生成
研究概要

模擬太陽光を励起に用いたレーザーを作成しその特性を調べた。太陽光からのレーザーエネルギーへの変換効率は40%に上る。これはクロミウム(Cr)とネオジュウム(Nd)の供ドープによる効果である。すなわち可視域でのクロムの吸収エネルギーをネオディウムに量子遷移しこの発振に吸収エネルギーを集中させたことによる。模擬太陽光での研究である以上効率は確定できないが極めて高い効率を得ている。
ネオジュウムとクロミウムの問のエネルギー遷移は、電気-電気双局子の非輻射遷移により行われ,この両イオンのレート方程式を解くことによりこの実験による効率についての解析を行った。この理論モデルを確立しこの効率についての検討を行った。この結果Crの吸収エネルギーの70%がNdの発振スペクトルに量子遷移していることがわかった。これらは論文化され投稿中である。特に今までの結晶やガラス媒質に比べて遷移確立が高いのは透明度が高いまま高濃度ドープができるためでありセラミックの特長となる。
この太陽光励起レーザーを用いて高温発生を行うための高温チャンバー等を準備中である。到達温度特性につい今年度予備的に計算を行った。これによると今年度設計-試作予定のグラファイト空胴は1200℃程度の上昇が可能である。また去年度この温度領域が計測できる放射温度計を準備し実験を進めつつある。
これに基づき今年度はセラミックターゲット空胴の温度上昇実験を行い熱化学的作用の可能性を試行する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 高効率太陽光励起レーザーの特性2006

    • 著者名/発表者名
      今崎一夫, 佐伯拓
    • 雑誌名

      太陽エネルギー 32-5

      ページ: 33-38

  • [雑誌論文] 疑似太陽光励起クラッドロッド型固体レーザーの発振特性2006

    • 著者名/発表者名
      佐伯拓, 今崎一夫
    • 雑誌名

      レーザー研究 34

      ページ: 374

  • [雑誌論文] Optics Communications2006

    • 著者名/発表者名
      T.Saiki, K.Imasaki
    • 雑誌名

      Disk-type Nd/Cr : YAG ceramic lasers pumped by Arc-metal-halide-lamp 286

      ページ: 155

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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