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2008 年度 実績報告書

腋芽の形成を制御する分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18370014
研究機関東京大学

研究代表者

経塚 淳子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90273838)

キーワードイネ / メリステム / 腋生分裂組織 / 分げつ
研究概要

分枝パターンは植物地上部の形態を決定づける大きな要因の1つである。イネの栄養生長期では分げつとして、生殖生長期では枝梗および穎花として分枝が形成される。イネlax panicle 1 (lax1)は生殖生長期における分枝形成が抑制された変異体として単離され、原因遺伝子であるLAX1はイネの分枝形成に重要な役割を果たす。LAX1 mRNAは新しく形成される腋生分裂組織の向軸側境界部で層状に発現し、分裂組織そのものでは発現が観測されない。従ってLAX1シグナルが腋生分裂組織へ伝わると考えられるが、この細胞非自律的な現象の分子機構は不明であった。
今回我々はGFP: LAX1及び3xGFP: LAX1融合タンパク質を用いた解析からLAX1タンパクが境界部位から腋生分裂組織へと時期特異的に移動しており、その移動が腋生分裂組織の形成・維持に必要であることを明らかにした。また我々はlax1変異体では栄養生長期における腋芽形成にも欠失があることを見出した。そこで、in situハイブリダイゼーションにより腋芽形成過程におけるLAX1の役割を調査したところ、LAX1はP4ステージ特異的に機能することが判明した。P4ステージは腋生分裂組織の細胞数が確保される時期であり、従ってLAX1は腋生分裂組織細胞の分裂活性を正に制御することにより分枝形成に役割を果たすことが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Two-step regulation of LAX1 protein accumulation in the control of axillary meristem formation in rice2009

    • 著者名/発表者名
      Oikawa T, Kvozuka J
    • 雑誌名

      Plant Cell (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] イネの分枝とストリゴラクトン2009

    • 著者名/発表者名
      経塚淳安野奈緒子、池田恭子、飯田滋、長戸康郎、前川雅彦、経塚淳
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20090321-24
  • [学会発表] ABERRANT PANICLE ORGNIZATION1 は花序メリステムの細胞分裂を促進する2009

    • 著者名/発表者名
      安野奈緒子、池田恭子、飯田滋、長戸康郎、前川雅彦、経塚淳安野奈緒子、池田恭子、飯田滋、長戸康郎、前川雅彦、経塚淳
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20090321-24
  • [学会発表] イネ胚発生におけるサイトカイニンの機能の解明2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木恵理加、澤進一郎、経塚淳子
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20090321-24
  • [学会発表] イネLAX PANICLE1 (LAX1) 遺伝子の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      及川鉄男、経塚淳子
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20090321-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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