研究課題/領域番号 |
18370039
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
窪寺 恒己 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部・海生無脊椎動物研究グループ, グループ長 (80170041)
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研究分担者 |
天野 雅男 帝京大学, アニマルサイエンス, 助教授 (50270905)
篠原 現人 国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (10280520)
西海 功 国立科学博物館, 動物研究部, 研究員 (90290866)
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キーワード | 深海 / 大型頭足類 / マッコウクジラ / 深海HDビデオカメラ / データロガー / 小笠原 / ダイオウイカ / ヒロビレイカ |
研究概要 |
本年度は、中・深層性大型頭足類の行動生態および潜在性物量に関する調査に、新たに横吊型深海用HVカメラシステム1台及び赤色LEDライトを考案・製作し(後藤アクアティックス)、既存の2台のHVシステムとともに10月及び12月に各々2週間、小笠原諸島近海の水深600〜1100mで撮影を試みた(窪寺チーム)。アカイカやヒロビレイカの遊泳行動や攻撃行動などが詳細に記録されたほか、一瞬ではあるがソデイカの自然状態で餌に接近し攻撃する行動が世界で初めてHVカメラに捉えられた。また、水深600-800mでシュモクザメ、ヨシキリザメが仕掛け針に接近する行動も撮影された。現在、これらの映像を基に、中深層性大型動物の行動及び生態の解析を行っている。一方、マッコウクジラの行動解析用に新たに2台のバイオロガー(リトル・レオナルド)を入手して9月に小笠原父島沖で2週間調査(天野チーム)を行ったが、台風等で海況が非常に悪く、当初の目的を達することが出来なかった。
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