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2006 年度 実績報告書

生細胞でのVBC複合体のFLIM-FRETによる可視化

研究課題

研究課題/領域番号 18370051
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院生命科学研究科, 教授 (80175421)

研究分担者 福村 裕史  東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (50208980)
安元 研一  東北大学, 大学院生命科学研究科, 助教授 (90241629)
高崎 親久  東北大学, 大学院生命科学研究科, 助手 (10004491)
キーワードFLIM-FRET / VBC複合体 / ストレス応答
研究概要

がん抑制遺伝子産物pVHLはElongin B,Elongin Cと複合体を形成し,ユビキチンE3リガーゼの基質認識サブユニットとして機能する。このサブユニット間相互作用を生細胞内でFLIM-FRETによってイメージングした。Cerulean-Elongin BとCitrine-Elongin CをCHO-K1細胞で共発現し,FLIM顕微鏡装置でドナーであるCerulean-Elongin Bの蛍光寿命を計測した。その結果,単独発現に較べて,明らかに蛍光寿命の短縮がおきていた。また,アクセプターであるCitrine-Elongin Cの蛍光寿命曲線で明白なライズを観察することができた。これらの結果はElongin BとElongin C間で相互作用が存在することを示している。
つぎに,pVHLとElongin Cの相互作用を同様にCeruleanとCitrineのキメラ蛋白質としてCHO-K1細胞に発現し調べた。FRETシグナルはほとんど観測できなかった。しかし,さらに.Elongin Bを共発現したところ,pVHLとElongin Cの相互作用がFRETとして観察することができた。この結果はElongin CのコンフォメーションがElongin Bによって変化し,その変化したElongin Cの構造をpVHLが認識して結合することを示唆している。さらに,Elongin CのElongin Bによるコンフォメーション変化を調べるために,Elongon Cの両末端にCeruleanとCitrineを結合し,FRETを測定した,Elongin BがなくてもFRETは計測できたが,Elongin Bの共発現により,Elongin Cの分子内FRETはさらに増大し,Elongin Bの結合によってElongin Cの構造変化が起きることが,強く示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Identification of amino acid residues in the Ah receptor involved in ligand binding2007

    • 著者名/発表者名
      Kenji Goryo
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 354

      ページ: 396-402

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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