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2007 年度 実績報告書

優性変異アクチンを用いたアクチンフィラメントの機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 18370067
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

上田 太郎  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリンクセ研究部門, 部門付 (90356551)

研究分担者 片山 栄作  東京大学, 医科学研究所, 教授 (50111505)
キーワードアクチン / 発現系 / ミオシン / 構造変化 / グリシン / 細胞性粘菌 / 酵母 / ショウジョウバエ
研究概要

われわれは、アクチンフィラメントの構造機能連関、とくにミオシンとの相互作用におけるアクチン側の構造変化の解明を目指し、本研究を進めている。そのため、前年度までに変異組換えアクチンの効率的な新奇発現系の開発したが、今年度は、この新奇発現系と、それを用いて発現したふたつの酵母優性致死変異アクチンに関する解析結果をまとめ、論文発表を行った。
またこれと平行して、同発現系を用いて発現した10個のショウジョウバエ優性変異アクチンの解析も進めた。その結果、重合に欠陥があるもの、トロポミオシンとの相互作用に欠陥があるものが同定さ、それらのデータをまとめた論文の準備に着手した。しかし一部の変異は、われわれの新規発現系をもってしても十分量発現することができず、それらについては解析できない状態となっている。この間題は、他の発現系(たとえば昆虫細胞系)を使えば解決できる可能性があり、次年度の課題としたい。
一方、アクチンの構造変化には、分子内のグリシン残基が重要な働きをしている可能性が高いので、全てのグリシン残基を個別にあるいは適宜クラスター化して体系的に変異させていくグリシンスキャニング変異実験にも着手した。その結果、G146V変異は重合能を持つにも拘わらず、in vitroでのミオシンIIとの相互作用における運動性をほとんど持たないことが明らかとなった。この変異アクチンは、運動性に直接欠陥を持つ初めての変異であり、さらに詳細に解析していきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A novel system fbr expressing toxic actin mutants in Dictyostelium and purification and characterization of a dominant lethal veast acthl mutant.2007

    • 著者名/発表者名
      Noguchi T.Q.P., N Kanzakd, H Ueno, K.Hirose, and T.Q.P. Uyeda
    • 雑誌名

      The Journal of Biological chemistry 282

      ページ: 27721-27727

    • 査読あり
  • [学会発表] Glycine scaming mutational analysis of Dictyostelium actin.2007

    • 著者名/発表者名
      野口 太郎、上田 太郎
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-21
  • [学会発表] Purification amd characterization of a dominant lethal yeast actin,usilganovel expression svstem fbr toxic actin mutarlts.2007

    • 著者名/発表者名
      上田 太郎、神崎 紀子
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-21
  • [学会発表] Ihteraction of myosill with the filaments of acto-S1 chimera protein.2007

    • 著者名/発表者名
      和沢 鉄一、シディック、宮崎 崇、片山 栄作、上田 太郎、鈴木 誠
    • 学会等名
      日本生物物理学会第45回年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-21
  • [備考]

    • URL

      http://staff.aist.go.jp/t-uyeda/HP

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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