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2007 年度 実績報告書

転写制御蛋白質による転写終結領域の構造変化と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18370073
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

PENMETCHA Kumar  独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員 (80357938)

キーワード転写制御 / RNA / RNA結合蛋白質 / オペロン / モチーフ配列 / L-ヒスチジン / X線解析 / 発現
研究概要

In vivoでhutターミネーター(転写終結)領域内のHutP結合部位の重要性を検定するため、2,箇所(5'側と3'側)のNAGモチーフ配列に塩基置換を施したhut-lacZ融合ベクターを作製し、Bacjllus subtilisの1A1もしくはH:UTPN1株のamyEの位置に導入した。H:UTPN1株はHutP遺伝子のコード領域に4塩基の欠落を持つが、1A1株は染色体のhutオペロンからHutpを生成することができるので、この2種類の株を用いて、.誘導可能な発現がHutpによるものかどうかを検討した。形質導入はカナマイシンプレート上で選択し、β-ガラクトシダーゼの活性発現は細胞の対数増殖期の終了前に回収するこ:とにより、L-ヒスチジンの存在、非存在下での成長によって解析した。これには、L-ヒスチジン存在下での測定値を、L-ヒスチジン非存在下での測定値で割算して算出した誘導比を用いた。この結果、1A1株では、約55倍の誘導比が得られたが、NAG配列に塩基置換を施した変異体では発現が見られなかった。また、HUTPN1株でも発現が見られなかった。一方、HutPと2箇所のNAGモチーフをもつ55mer RNAとの複合体の良質の結晶が得られたので、X線解析を行った。その結果、Hutpは6量体の両面の2箇所において、RNAの5'側NAG配列および3'側NAG配列と特異的に結合していることが明らかになった。以上の研究から、anti-terminationを引き起こすhutターミネーターの不安定化にはHutPが必要であり、hutターミネーター内の2つのUAGモチーフがHutPへの結合に関わることにより、元のRNAのstem-loop構造が巻き戻され、不安定していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Insights into anti-termination re gulation of the hut operonin BaciUus subtilis:importance of the dual RNA-bindingsurfaces of HutP2008

    • 著者名/発表者名
      Gopinath, SCB., Balasundaresan, D., Kumarevel, T., Misono, TS. Mizuno H. and Kumar, PKR
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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