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2007 年度 実績報告書

蛋白質リン酸化シグナルと細胞骨格制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18370085
研究機関愛知県がんセンター研究

研究代表者

稲垣 昌樹  愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 部長 (30183007)

研究分担者 猪子 誠人  愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 主任研究員 (30393127)
笠原 広介  愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 研究員 (90455535)
キーワード蛋白質リン酸化 / 細胞周期 / 細胞骨格 / 細胞接着 / 細胞極性 / 中間径フィラメント / 中心体
研究概要

私たちは、最近、分裂期にCdk1がChk1のSer286・Ser301をリン酸化していることを報告しているが、本研究において、Chk1のSer301に対する抗リン酸化抗体を作製し、解析を進めた。この抗リン酸化抗体を用いて細胞を染色すると、分裂期に、Ser301がリン酸化されたChk1が、核外へ移行する所見が得られた。すなわち、chk1が分裂期にcdk1によってリン酸化されることによって、核外に排出される可能性があることを見出した。また私たちは、クラチンフィラメント上だけでなく細胞間接着部位にも局在し、接着と骨格の両面に関与すると見られる新規蛋白質トリコプレインと、それに類似する蛋白質アルバトロスについても解析を進めた。トリコプレインは中心体にも局在し、中心体では母中心小体の遠位端に限局していることを認めた。トリコプレインの発現を減弱させた状態で微小管再形成実験を行ったところ、中心体への微小管のアンカリングが阻害されていることを見出した。以上のことから、トリコプレインは母中心小体の遠位端にも存在し、微小管の安定化に必要であることがわかった。また新規ケラチン結合蛋白質アルバトロスは、極性化した上皮細胞ではapical junctional complex(AJC)の近傍に局在した。そして、そのノックダウン実験では上皮細胞にケラチンを発現させたところ、AlbatrossおよびAJC構成分子の細胞間への局在が著しく促進された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Non-pathogenic protein aggregates in skeletal muscle in MLF1 transgenic mice.2008

    • 著者名/発表者名
      Li, Z.F, et. al.
    • 雑誌名

      J. Neurol. Sci. 264

      ページ: 77-86

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Protein phosphatase 4 catalytic subunit and microtubule organization via NDEL1 dephosphorylation.2008

    • 著者名/発表者名
      Toyo-oka, K, et. al.
    • 雑誌名

      J. Cell Biol. 180

      ページ: 1133-1147

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Production of a site-and phosphorylation state-specific antibody.2007

    • 著者名/発表者名
      Goto, H. and Inagaki, M.
    • 雑誌名

      Nature Protocols 2

      ページ: 2574-2581

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] The role of novel Chk1 phosphorylation in carcinogenesis.2007

    • 著者名/発表者名
      Inagaki, M.
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-10-04
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] リン酸化-特集 蛋白質修飾-分子細胞治療,6巻,1号2007

    • 著者名/発表者名
      後藤英仁、稲垣昌樹
    • 総ページ数
      4-9
    • 出版者
      先端医学社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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