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2007 年度 実績報告書

X染色体上の哺乳類特異的レトロトランスポゾン由来の遺伝子Sirh7の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18370090
研究機関東海大学

研究代表者

石野 知子 (金児 知子)  東海大学, 健康科学部, 教授 (20221757)

研究分担者 高久田 和夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70108223)
キーワードゲノムインプリンティング / インプリンティング遺伝子 / 片親性発現 / X染色体 / レトロトランスポゾン / 哺乳類 / 胎盤 / ノックアウトマウス
研究概要

Sirh7タンパク質の発現とノックアウトマウスの作製
申請者らは、哺乳類において」Peg10とPeg11/Rt11という2つの父性発現インプリンティング遺伝子は、それぞれ胎盤形成.胎盤構造維持に重要な働きをしていることを明らかにしてきた。この2つはsush-ichiレトロトランスポゾンに由来する哺乳類特異的遺伝子であるが、この遺伝子のグループは哺乳類ゲノムには全部で11個存在する。Sirh7はその一つでX染色体上に存在し、suslli-ichiレトロトランスポゾンの Gag から由来したロイシンジッパー構造を有するタンパク質をコードしている。今回、Sirh7の予想タンパク質に対するペプチド抗体を作製し、免疫染色によりSirh7タンパク質の発現を解析した。その結果、RT-PCRや血訪αハイブリダイゼーション実験の結果と同様に、着床直後の胎盤での高い発現が確認できた。このため、Sirh7が、Peg10とPeg11と同様に胎盤において重要な機能を果たしていることが予想された。
一方、Sirh7のコーディング配列を除いたノックアウトマウスの作製に関しては、キメラマウスからノックアウトアリルが伝わった子供が生まれたことを確認した。これらのノックアウトマウスではSirh7タンパク質の発現が無いことは確認できたため、現在、父親から欠失が伝達される揚合(Pat・KO)と母親から伝達される場合(Mat・KO)でのノックアウトマウスの致死性を含めた表現型の解析と胎盤の異常の有無の解析を調べている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of retrotransposon-derived imprinted gene,Rtll,in the feto-maternal inteface of mouse placenta.2008

    • 著者名/発表者名
      Sekita.Y., et. al.
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40(2)

      ページ: 243-248

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Retrotranasposon silencing by DNA methylation can drive mammalian genome imprinting2007

    • 著者名/発表者名
      SuzuhS, et. al.
    • 雑誌名

      PLoS Genetics 3(4)

      ページ: 531-537

    • 査読あり
  • [学会発表] レトロトランスポゾン由来の遺伝子Sirh-fammilyの解析2007

    • 著者名/発表者名
      成瀬 美衣, 他
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会大会 第80回目本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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