核遺伝子によるミトコンドリアDNAの量的変動制御機構の解明

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18380007
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 育種学
• 研究機関: 玉川大学
• 研究代表者: 今村 順 玉川大学, 農学部, 教授 (80384717)
• 研究分担者: 半田 裕一 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物ゲノム研究ユニット, 上級研究員 (20343957) ; 肥塚 信也 玉川大学, 農学部, 准教授 (30433866)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 植物分子育種

研究概要

ナタネの細胞質雄性不稔はミトコンドリア遺伝子orf125 が原因遺伝子であることが知られているが、 Brassica rapa を交配した後代で稔性が回復することが観察された。この稔性回復が核の1遺伝子(Fr)により、orf125 のコピー数が減少することで引き起こされること、 Fr の遺伝子型により稔性回復の程度が決まることを見出した。さらに、核コードの稔性回復遺伝子orf687 が存在することで、Fr 遺伝子によるコピー数の減少が起こらないことが観察された。

研究成果

• [学会発表] ナタネにおける稔性回復遺子Fr によるミトコンドリアに対する影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大嶋雅夫
  • 学会等名: 日本育種学会第115 回講演会
  • 発表場所: つくば国際会議場
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] Copy Number of the CMS Gene, orf125, of Kosena CMS Rapeseed is Down-Regulated by a Nuclear Gene,Fr (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohima M
  • 学会等名: Brassica 2008
  • 発表場所: リレハンメル(ノルウエー)
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] コセナCMS ナタネのミトコンドリアCMS 遺伝子orf125 領域は分子間組換えに由来する (2008)
  • 著者名/発表者名: 半田裕一
  • 学会等名: 日本育種学会113回講演会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] ナタネcms 遺伝子orf125 のコピー数の減少と稔性回復遺伝子Fr の遺伝子型との関係 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大嶋雅夫
  • 学会等名: 日本育種学会第113回講演会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] ナタネにおけるcms 原因遺伝子orf125 のコピー数の変動と稔性回復遺伝子Fr の遺伝様式 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大嶋雅夫
  • 学会等名: 日本育種学会第112 回 講演会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 2007-09-22
• [学会発表] Fertility restoration of Kosena cms caused by copy-number reduction of the cms gene, orf125 in Brassica napus (2007)
  • 著者名/発表者名: Imamura J
  • 学会等名: International Congress on Plant Mitochondrial Biology
  • 発表場所: 奈良女子大学
  • 年月日: 2007-06-15
• [学会発表] 核遺伝子Fr によるナタネCMS遺伝子orf125 のコピー数の制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 今村順
  • 学会等名: 日本育種学会第111 回講演会
  • 発表場所: 茨城大学
  • 年月日: 2007-03-30