• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

フィールド環境への稲の発育応答〜発育予測モデルとQTL解析の融合による解析の試み

研究課題

研究課題/領域番号 18380011
研究機関東京大学

研究代表者

根本 圭介  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40211461)

研究分担者 中川 博視  石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (90207738)
中園 幹生  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (70282697)
キーワードイネ / QTL / 発育モデル / 出穂日
研究概要

平成18年度は研究代表者が育成した稲QTLマッピング集団である"アキヒカリ×IRAT109"組換え近交系(106系統)を東京大学、宮城大学および石川県立大学で圃場栽培(延べ6作期を設ける)し、各系統の出穂日を調査したが、平成19年度には、これらのデータに基づき、DVR法によってそれぞれの系統ごとに発育予測モデルを構築した。発育予測モデルでは、発育の進行をDVS(発育ステージ)なる仮想的な連続変量の変化と仮定し、出芽時をDVS=0、開花時をDVS=1と定義し、DVSの変化速度をDVR(発育速度)と規定する。DVRと温度や日長などの要因との関係を関数化し、作期移動試験などの出芽後開花までの日数(開花日数)のデータを用いてパラメータを決定すれば、気象の経過から開花日数を予測するモデルが完成する。今回は、温度感受性、日長感応性、最適環境条件下の最小開花日数をそれぞれパラメータα、β、Gとするベータ関数で記述し、最小限のパラメータ数で開花日数を合理的に説明可能なモデルを構築した。つづいて、"アキヒカリ×IRAT109"組換え近交系の各系統についてパラメータα、β、Gを決定することにより、各系統の温度感受性、日長感応性、最適環境条件下の最小開花日数を評価した。これらの結果および、平成18年度に新たに構築した"アキヒカリ×IRAT109"組換え近交系の新たな遺伝地図に基づき、温度感受性、日長感応性、最適環境条件下の最小開花日数のそれぞれを制御する量的形質遺伝子座を遺伝地図上にマッピングすることができた。

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi