研究課題/領域番号 |
18380013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物学・雑草学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山末 祐二 京都大学, 農学研究科, 教授 (60093332)
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研究分担者 |
中崎 鉄也 京都大学, 農学研究科, 講師 (60217693)
井上 博茂 京都大学, 農学研究科, 助教 (40260616)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 除草剤抵抗性 / 多剤抵抗性 / タイヌビエ / チトクロームP450 / 水田雑草 |
研究概要 |
除草剤多剤抵抗性タイヌビエに関したこれまで2回の基盤研究(C)の成果を発展させたうえ総括するために、平成18〜19年度の2年間に、(1)R生物型において除草剤処理によって特異的に発現する全てのP450遺伝子の同定、(2)交雑による多剤抵抗性の遺伝様式と遺伝子の同一性の解析、(3)AFLPマーカーによる多剤抵抗性タイヌビエの抵抗性を発現する遺伝要因の解析、さらに(4)種子休眠性のR, S生物型間差異とその適応的意義を調査することであり、次のような研究成果が得られた。 (1)除草剤処理されたR生物型に特異的に10種のP450遺伝子が発現した。 (2)この多剤抵抗性に複数対の相同遺伝子が関与することが示唆された。 (3)AFLPマーカーによる連鎖分析においても多剤抵抗性の対象となる4つの4除草剤に対する抵抗性に有意に関与する共通したAFLPマーカー座は認められなかった。 (4)S生物型タイヌビエの種子が採取品によって異なる休眠程度をもつが、R生物型のそれらは共通に休眠性が極めて浅いと考えられた。 したがって、1996年、カリフォルニア州サクラメントの水田地帯で発見された除草剤多剤抵抗性タイヌビエの抵抗性機構や遺伝様式には未だ明らかでない部分が多い。
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