研究概要 |
1、平成19年度に改良した光触媒を用いた貯蔵施設の更なる改良とその性能評価 光触媒装置を更に改良し, ガス分解能力のより高い装置を完成させ, メロンの貯蔵実験を行った。 2、貯蔵障害が発生しやすいメロン'ライフ'を材料として, 閉鎖系貯蔵システムの貯蔵障害発生抑制機能を検証する。具体的には, (1)、硬度 : 既存のレオメーターを用い, 貯蔵中におけるテクスチャー変化を解析する。 (2)、肉質 : 既存のガスクロマトグラフィー等を用いて, 細胞壁成分の変化を明らかにする。 (3)、鮮度・日持ち性 : 貯蔵中における青果物からの水分損失を既存の機器を用いて測定する。 (4)、生理障害 : 生理障害発生程度とその原因を明らかにする。また, 生理障害抑制のための最適貯蔵条件を明らかにする。 メロン'ライフ'は特に日持ち性の短い在来メロン品種であるが, 光触媒装置を用いることにより, 貯蔵性を大きく改善させることができた。この成果は国際学会等において発表した。 3、特に貯蔵中の生理障害が発生する青果物を用いて閉鎖系で光触媒を用いることにより, 既存の貯蔵施設と比べた場合の生理障害抑制効果を調べる。また, 東南アジア諸国との間で, 今後の青果物の輸出入の増大が続くと考えられることから, 輸出入を想定した場合の本装置の有効性について, 国際共同研究を視野に実施を計画する。具体的には下記の通りである。 タイ国との間で国際共同研究を開始した。現在実験成果を出しつつある。
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