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2006 年度 実績報告書

マイクロアレイを用いた花の有用形質を制御する遺伝子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18380019
研究機関千葉大学

研究代表者

安藤 敏夫  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30026588)

研究分担者 児玉 浩明  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (70302536)
佐々 英徳  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (50295507)
キーワードマイクロアレイ / 花器官形成 / 自家不和合性
研究概要

ペチュニア品種の起源種とされるPetunia axillarisとP.integrifoliaの交雑後代の蕾から単離したRNAより完全長cDNAライブラリーを構築し、EST解析を行った。任意のcDNAクローンを解析し、得られた配列の異なるcDNAクローンからcDNAマイクロアレイを作製した。FBP2遺伝子の変異により花冠縁部が葉化したP.inflata(以下、GE変異体)と野生型P.inflataの蕾の花冠縁部よりTriZOL (Invitrogen)を用いてtotal RNAを抽出した。CyScribe First-Strand cDNA Labelling Kit (Amersham)を用いてcDNA合成を行い、CyScribe GFX Purification Kit (Amersham)を用いて精製した。cDNAをアレイ膜に65℃でハイブリダイズさせた。発現程度はScanAlyzeを用いて解析した。
任意のcDNAクローン4800種のEST解析した結果、2976種の固有のcDNAクローンを選抜した。これらの得られたクローンからcDNAマイクロアレイを作製した。GE変異体はEクラスMADS-boxに属するFBP2遺伝子の変異が原因で、花冠縁部が葉状組織となっている。GE変異体の花冠縁部では野生型に比べ、発現量(fold change)が2倍以上であった遺伝子は合計111個であった。アレイにスポットされている光合成関連遺伝子がGE変異体でのみ顕著に増加した。特に最も発現の差があった遺伝子は光合成関連遺伝子ribulose 1,5-bisphosphate carboxylaseのホモログで10倍以上の相対的発現量が増加した。以上の結果から、FBP2遺伝子は花冠縁部の花器官化と葉器官化の決定を調節する転写因子機能をもっている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ペチュニアと近縁属の遺伝資源解析-cDNAマイクロアレイを用いたfbp2遺伝子変異体の解析-2007

    • 著者名/発表者名
      松原ほか
    • 雑誌名

      園芸学研究 6・別1

      ページ: 205

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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