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2006 年度 実績報告書

カプシカム属植物の遺伝的多様性を利用した新規機能性生食用野菜の育成

研究課題

研究課題/領域番号 18380023
研究機関京都大学

研究代表者

矢澤 進  京都大学, 農学研究科, 教授 (90026550)

研究分担者 渡辺 達夫  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10210915)
細川 宗孝  京都大学, 農学研究科, 助手 (40301246)
キーワードトウガラシ / カプシノイド / 機能性物質 / 新規生食用野菜 / 品種育成 / カプシコニノイド
研究概要

カプサイシノイドおよびカプシノイド合成個体の幼苗期個体(子葉も使用できる)でのDNAマーカーを用いた早期検定法を確立した。これは、アシルトランスフェラーゼの発現遺伝子のアミノ酸配列を利用したものである。
先に述べたアシルトランスフェラーゼのDNAマーカーを利用して辛味のないサラダ用トウガラシや多汁性トウガラシの選抜を完了し、現在交雑による果型などの改良を行っている。また、細胞質雄性不稔の維持系統である‘紫'の中に‘CH-19甘'(Capsicum annuum)とのF1に辛味を発現しない個体をDNAマーカーを用いて選抜した。
‘CH-19甘'と‘FM-8'(ピーマン系品種と‘CH-19甘'との交雑後代)ならびに‘紫'との交雑後代の果実に含まれるカプシノイド類似物質を同定した結果、新規物質であることが判明した。この物質群をカプシコニノイドと命名した。さらに、果実にカプシコニノイドを多量(7000ppm/D.W.)に含むCapsicum baccatumに属する野生トウガラシ(var.praetermissum)を見出し、本物質を含むトウガラシの育種が可能となるものと考えられる。また、リパーゼ反応を利用した本物質群の人工合成法を確立した。
カプシノイド合成遺伝子の単離とクローニングは現在、‘CH-19甘'とそのオリジナル品種‘CH-19辛'におけるサブトラクション法による遺伝子スクリーングを行っているが、成功していない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] カプシカム属植物の果実に含まれるコニフェリルアルコール系新規カプサイシノイド類似物質2007

    • 著者名/発表者名
      田中義行, 大津圭吾, 渡辺達夫, 矢澤 進
    • 雑誌名

      園芸学研究 6(別1)

      ページ: 442

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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