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2007 年度 実績報告書

三型分泌機構「非」依存の植物病原細菌の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380031
研究機関静岡大学

研究代表者

瀧川 雄一  静岡大学, 農学部, 教授 (90163344)

キーワードPseudomonas fuscovaginae / Pantoea anantis / 植物ホルモン合成遺伝子 / メロン
研究概要

本年度は,hrp遺伝子に依存しない植物病原細菌のうち,Pseudomanas fuscovaginaeとPantoea ananatisについて解析した。P.fuscovaginaeによるタバコの壊死反応は同菌のペクチン分解能に依存することが推定されたが,P.fusco-vaginaeの壊死反応誘導能力とジャガイモ腐敗能力にはその強度と速さが異なる2系統があり,それが同時に起こっていることを明らかにした。また,その腐敗能力が早く強い系統には,他のPseudomonasと共通のpel遣伝子を保持していることを明らかにし,他方にはないことから,P.fuscovaginaeのタバコ壊死反応誘導には多種類のペクチン分解遺伝子が関与していることを明らかにした。また,近縁のP.aspleniiとの比較から類似はしているが別種の細菌であることを明らかにした。一方,メロンの果実内部腐敗症から分離された細菌がPantoea ananatisの一系統であり,それは,III型分泌機構には依存しない植物病原細菌であること,植物ホルモン合成遺伝子であるiaaM,iaaH,etzを特異的に保持していることなどを明らかにした。これらの植物ホルモン合成遣伝子は,P.agglomelansの仲間では既に存在が知られているが,イネ内穎褐変病菌など他の植物病原P.ananatisには存在せず,メロンへの特異的な病原性に関与している可能性が高いことを明らかにした。一方,イネ内穎褐変病菌はネギに病原性を有していることを明らかにし,さらに,タバコ(キサンチ)などでも壊死反応を誘導することを明らかにした。これらの知見を元に,今まで未知のP.ananatisグループの細菌の病原性を支配する要因について引き続き解析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Occurrence of an internal fruit rot of netted melon caused by Pantoea ananatis(=Erwinia anans)in Japan.2008

    • 著者名/発表者名
      Kido, Adaehi, Hasegawa, Yano, Hikichi, Takeuchi, Atsuchi, Takikawa
    • 雑誌名

      Journal of General Plant Pathology 73(印刷中)

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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