研究課題
基盤研究(B)
三型分泌機構(Type III secretion system ; T3SS)は動物植物の病原細菌に広く保存され、病原因子を宿主細胞に注入するための分泌装置として病原性の根幹をなしている。しかし植物病原細菌の全てがT3SS遺伝子を有しているわけではない。本研究では、既知のII型やIV型とも異なったあらたな病原性誘導機構の発見を目指して以下の様な研究を行った。(1) Pseudomonas viridiflavaとP. fuscovaginaeのhrp遺伝子構造の解析と過敏感反応(HR)誘導因子の探索 : P. viridiflavaにおいてT3SS であるhrp遺伝子の欠失の状況と機能との関連、P. fuscovaginaeにおける病原性関与遺伝子の探索、機能解析を行う。(2) 新たなT3SS非依存植物病原細菌の探索 : 上記2種類以外の植物病原細菌でHR誘導能力や強い病原性があるもののT3SS機構に依存しない病原性システムを有する可能性のある病原体を探索する。(3) Pantoea ananatisにおける病原性発現因子の解明 : 探索の結果新たに見つかって来たP. ananatisについて病原性に関与する遺伝子を明らかにするとともに、その生態や発病機作を明らかにし、また植物体での反応過程を解明する。
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J. Gen. Plant. Pathol 75
ページ: 235-240
J. Gen. Plant Pathol 74
ページ: 302-312
http://www.agr.shizuoka.ac.jp/b/plantpath/index.html