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2006 年度 実績報告書

サブテロメアの可塑性を利用したいもち病菌非病原力遺伝子の変異と彷徨

研究課題

研究課題/領域番号 18380034
研究機関神戸大学

研究代表者

土佐 幸雄  神戸大学, 農学部, 教授 (20172158)

キーワードMagnaporthe oryzae / Pyricularia oryzae / Avirulence gene
研究概要

(1)非病原力遺伝子周辺領域の構造変異の順序予測は正しいか。
筆者は、いもち病菌の非病原力遺伝子の転移過程にっいて、「レトロトランスポゾンの非病原力遺伝子flankへの挿入とそれを利用した彷徨」というひとつの仮説を提示した。これが正しいならば、非病原力遺伝子AVR-Pita本体そのものの進化もこの順序になっているはずである。これを検証するため、多数の各種菌株からAVR-PitaホモログORFをPCRで増幅し、ダイレクトシークエンスし、系統解析を行った。その結果、予想どおり、Cenchrus菌のホモログ(flanking regionにレトロトランスポゾンの痕跡が皆無)がもっとも系統樹の根に近く、その次にメヒシバ菌のホモログ(Flanking region両側にレトロトランスポゾンの本体が存在)、その次にキビ菌とエノコログサ菌のホモログ(Flanking region片側にレトロトランスポゾンの本体が存在)、最後にイネ菌とアワ菌のホモログ(Flanking region片側にレトロトランスポゾンのLTRが存在)となった。
(2)非病原力遺伝子彷徨の過程におけるアミノ酸置換と機能の関連
それぞれの菌からクローニングしたAVR-Pitaホモログを、イネ菌P2-b (Pita保有イネ品種ヤシロモチに病原性)に導入し、形質転換体を計200菌系作出した。現在、これらをヤシロモチに接種し、非病原性になるかどうかを検討している。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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