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2008 年度 実績報告書

昆虫-植物間相互作用におけるプロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 18380042
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

杉村 順夫  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20273542)

研究分担者 尾山 廣  日本薬科大学, 薬学部, 教授 (50221700)
長岡 純治  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (00303933)
キーワード植物 / 昆虫 / タンパク / プロテオーム / 酵素
研究概要

本研究課題において、カイコとクワ間の相互関係をタンパク質レベルで明らかにすることを主眼としている。これまで、クワウレアーゼとスルフォトランスフェラーゼ様タンパク質が選択的にカイコ幼虫体内に取り込まれることを明らかにした。当該年度では、これら2種類のクワ由来酵素について研究を進展させた。
1. ウレアーゼ遺伝子及びそのアクセサリータンパク質遺伝子の解析:ウレアーゼの活性発現には、アクセサリータンパク質(UreD, UreF, UreG)が必須である。そこで、クワから既知の高等植物のUreD, UreF, UreGに相同性を有する遺伝子をそれぞれ単離し、これら遺伝子情報をDDBJよりAB479109, AB47108, AB47107として登録した。その推定アミノ酸配列からは、高等植物UreDの特徴である細菌類のUreDとUreEが融合した配列構成も認められた。単離された3種類の遺伝子はRT-PCRによる発現解析によりウレアーゼ活性が認められるクワの葉,根において等しく発現が確認できた。クワ葉を食下したカイコ体内でもウレアーゼ活性が検出されることから、ウレアーゼとアクセサリータンパク質は複合体を形成した状態で微絨毛表皮細胞から体内に取り込まれるものと予想される。
2. スルフォトランスフェラーゼ様タンパク質の解析:クワ葉に含まれるフラボノール類がカイコ体内に取り込まれることが知られていることから、当該酵素の基質としてフラボノールを取り上げた。体液を採取し、リン酸化フラボノール類をHPLCで分離することを試みたが、明確な結論が得られなかった。フラボノール類は非水溶性であり、体内でリン酸化や配糖化される必要があり、今後の課題である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Localization of mucilaginous polysaccharides in mulberry leaves2008

    • 著者名/発表者名
      Katayama, H.
    • 雑誌名

      Protoplasma 233

      ページ: 157-163

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ultrastructural and immunochemical features of the cell wall sac formed in mulberry (Morus alba) idioblasts.2008

    • 著者名/発表者名
      Katayama, H.
    • 雑誌名

      J. Plant Res. 121

      ページ: 201-205

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Novel inhibitor for prolyl tripeptidyl aminopeptidase from Porphyromonas gingivalis and details of substrate-recognition mechanism2008

    • 著者名/発表者名
      Xu, Y.
    • 雑誌名

      J. Mol. Biol. 375

      ページ: 708-719

    • 査読あり
  • [学会発表] 絹糸腺由来の無細胞翻訳系におけるPlautia stall intestine virus (PSIV)-IRESの機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      長岡純治
    • 学会等名
      日本蚕糸学会第79回学術講演会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2009-03-22
  • [学会発表] カイコ幼虫体内へ取り込まれるクワ葉タンパク質の同定2008

    • 著者名/発表者名
      大西祐作
    • 学会等名
      日本蚕糸学会第64回九州支部・第74回関西支部合同大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-11-14
  • [学会発表] クワ巨細胞におけるCdおよびZnの局在性2008

    • 著者名/発表者名
      馬場奈中央登
    • 学会等名
      日本蚕糸学会第64回九州支部・第74回関西支部合同大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-11-14
  • [学会発表] カイコガ無細胞翻訳系におけるタンパク質合成能力に関する改善方法の検討2008

    • 著者名/発表者名
      長岡純治
    • 学会等名
      日本蚕糸学会第64回九州支部・第74回関西支部合同大会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-11-13
  • [図書] Insect Physiology : New research2008

    • 著者名/発表者名
      Sugimura, Y.
    • 総ページ数
      1-5
    • 出版者
      Nova Science Publishers

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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